下水道施設を耐水化 21年度に計画策定へ(市原市)

[2021/3/3 千葉版]

耐水化の事業イメージ

耐水化の事業イメージ

 市原市は、終末処理場やポンプ場など下水道施設の耐水化に乗り出す。3月補正予算案に事業費1660万円を計上した。浸水想定区域図を参考に対象施設を選定し、基本方針や確保すべき機能、実施計画などを盛り込んだ「耐水化計画」を2021年度までに策定する方針だ。

 2019年度の台風被害を教訓に、国は浸水リスクの高い下水道施設を対象に、対策浸水深や対策箇所の優先順位を明らかにした耐水化計画を策定し、順次、耐水化事業を進める方針を示している。

 同市では、河川氾濫などの災害時でも一定の下水道機能を確保し、下水道施設被害による社会的影響を最小限にするため、被災時のリスクが高い下水道施設を対象に「耐水化計画」を策定し、その内容に沿って順次耐水化を進めていく方針だ。

 中高頻度の確率で発生する浸水よりも低い位置にある施設を対象に耐水化対策を実施していく。対策が必要となっているのは、松ケ島終末処理場のほか、ポンプ場7カ所を想定。耐水化の手法としては▽防水壁の設置▽開口部の閉塞▽防水扉の設置──などを挙げている。

 事業スケジュールをみると、21年度までに耐水化計画をとりまとめる。同計画に基づき、優先順位の高い施設から対策を進めていく。22年度にも実施設計に着手し、順調に進めば23年度の着工を予定している。

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