分庁舎跡地に複合施設 八幡地区 プロポで設計委託も(市川市)

[2021/3/12 千葉版]

複合施設に建て替える八幡分庁舎(上)と中央公民館

複合施設に建て替える八幡分庁舎(上)と中央公民館

 市川市は、老朽化した八幡分庁舎や中央公民館の建替事業に着手する。子育ての場、本と触れ合える場、教養を育める場を備えた複合施設を新たに整備する計画だ。4月にも庁内で策定した基本計画案を公表し、夏前にも基本・実施設計を委託。8月から約1年のスケジュールで設計と既存施設の解体をほぼ同時に進め、工期は2022年10月~23年9月を見込んでいる。設計業務の委託にあたっては、プロポーザル方式の採用も想定している。

 2021年度の当初予算では、基本設計・実施設計に4030万円、八幡分庁舎解体に4400万円、中央公民館解体に4800万円を計上。併せて、八幡分庁舎建替事業に21~23年度の3カ年で12億3000万円、中央公民館解体事業に1億2000万円の継続費を設定している。うち建替事業費の年割額は、21年度8430万円、22年度5億2020万円、23年度6億2550万円。

 対象施設は、「葛飾八幡宮」の参道に面した八幡分庁舎(RC造2階建て延べ472平方m)、中央公民館(木造2階建て延べ397平方m)、さわやかハウス(公衆トイレ、RC造平屋32平方m)、児童遊園地(475平方m)の4施設・機能。総敷地面積は3150平方m。すべて借地。

 新たな複合施設には、公民館や子育て支援の機能を整備。庁舎執務室としての機能は含めない。

 八幡分庁舎は1957年竣工。第1庁舎の完成に伴い、「市政情報センター」などは移転。現在は、0歳~3歳の幼児と保護者が遊んだり情報を交換できる「親子つどいの広場」などとして使われている。

 中央公民館は、新潟県柏崎市の小熊容徳氏(旧国鉄信越地区自動車局長)邸を1951年に解体運搬し、52年に市川市公民館として開館した。その後、90年に改築。会議室や和室、茶室(松風庵)、待合、水屋を完備している。昔のままの姿を残した玄関やロビーは移転保存する計画だ。

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