足利高新校舎を来年度着工 足利高 RC3階延べ8710平方mで 県教委

[2021/06/12 栃木版]
 県教委は、足利高等学校(足利市有楽町)の整備計画をまとめた。共学化に伴う新校舎はRC造3階建て・延べ8710平方m(建築面積3870平方m)、体育館・武道館はRC造一部S造平屋建て・延べ2890平方m(同3220平方m)、運動部室棟は木造平屋建て・延べ260平方m(同410平方m)、駐輪場がS造平屋建て・延べ790平方m(同790平方m)の規模となる。既存施設の解体費を除く全体事業費には70億円を試算し、新校舎が2022年度上期にも着工できるよう、本年度下期にも一般競争入札による公告が見込まれる。

 第2期県立高等学校再編計画に基づく足利高と足利女子高の統合校の開校は22年度で、整備計画に基づく新校舎の供用開始は24年9月を予定している。募集定員は1学年6学級240人で、3学年が揃う24年度以降の全校生徒数は720人。

 統合校の整備予定地は、現在の足利女子高敷地と足利市民会館を解体した敷地を合わせた約4万0100平方m。県は足利市と5月に、市民会館と現在の足利高敷地を等価交換する財産契約を結んでいる。施設を整備する校地の使用区分は、建物敷地と駐車場面積が約1万8900平方m、運動場面積約2万1200平方mとなる。

 統合校は、新校舎が整備できるまで現在の足利高を活用することから、女子生徒の受け入れに伴い現在、校舎の改修工事が進められている。不足分の校舎は仮設の賃貸で対応する方針で、設計と工事を第2四半期にも発注し、賃貸期間を経て24年度に解体する見通し。既存施設の解体工事は、市民会館を上期、足利女子高校舎を本年度末にも発注する見通しとなっている。

 新校舎を含む新設の施設は現在、実施設計を進めており、22年度の工事に備えていく。外構も並行して設計を進め、工事発注は23年度を予定している。基本・実施設計は、AIS総合設計(宇都宮市)が担当している。概算事業費の内訳は、新校舎の設計と調査費で3億円、新校舎の建築工事費58億円、同外構工事費6億円、仮校舎整備と部品購入費で3億円となる。

 特徴的な諸室計画は次の通り。
▽HR教室=新JIS規格(1999年改正)の机のサイズを考慮し、従来に比べ広い面積を有するHR教室(普通教室)を整備する。
▽講義室=単位制による学習習熟度別少人数授業や多様な選択科目の授業に柔軟に対応できる複数の講義室(30人程度収容の普通教室)を整備する。
▽大教室=生徒の学習成果の発表・討論の場や、科目履修ガイダンスなど学年全員に対する一斉指導の場として、移動可能な机イスや視聴覚機器等を備えた1学年全員(240人)が収容可能な面積を有する大教室を整備する。
▽自習室=生徒一人一人が主体的に活動できる自学自習の場として自習室を整備する。
▽図書室=新学習指導要領が重視する探究的学びや、生徒の自主的な学習の場として十分な面積と機能を有する図書室を整備する。
▽進路関係諸室=進路相談やガイダンス指導の場、進路関係資料の保管・閲覧の場として十分な面積と機能を有する進路指導・相談室、進路資料室を整備する。
▽体育館=一般的な県立高校の第1と第2体育館を一体化し、バスケットボールコート4面を配置できる面積を有するアリーナを備えた体育館を整備する。

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