水道事業で統合検討 県と千葉市が連携推進 初の会議

[2021/7/24 千葉版]

会議に望む(左から)神谷市長と熊谷知事

会議に望む(左から)神谷市長と熊谷知事

 県と千葉市の連携推進会議が21日、初めて開かれた。熊谷俊人知事と神谷俊一市長は、県庁で会談し、水道事業と消防防災ヘリコプターの共同運航について協議した。水道事業については、県営水道と市営水道の事業統合について、方向性を検討していくことで一致した。

 知事と市長をトップとした会議となり、県と千葉市の間で特に調整が必要な事項について協議していく。スピード感をもち、方向性を示すことで、それぞれの行政サービス・効率の向上を図ることを目指す。本県でも人口減少を迎えるなか、県と政令市の連携をさらに図り、県全体の活力を高めたい考えだ。

 千葉市は、水道事業について、速やかに県営水道と市営水道との事業統合の方向性を検討していくことを提案。検討すべき課題として、「水道広域化推進プラン」に県営水道と市営水道との事業統合を位置付けることを挙げている。

 会談後、熊谷知事は「県全体の発展のために、広域的な視点で課題解決を図っていきたい」と会議の意義を強調。水道事業については、未活用水源の活用が課題と話し、課題解決の道筋を模索していく考えを示した。神谷市長は、水道事業について、「県の広域的な立場も踏まえ、具体的な解決策を見いだしたい」と意気込みを語った。

 千葉市内の水道は、県営水道が人口密度の高い都市部を中心に供給し、市街化調整区域が多くを占める人口密度の低い地域に市営水道が供給している。市域に事業体が2つあることから、人件費や維持管理費など行政コストが余計にかかり、コストを最小化するには事業統合が最善な方法となっている。

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