2者JVで一般競争 土浦保健所の改築基本設計(県営繕課)

[2022/7/27 茨城版]
 県営繕課は21日、「土浦保健所他改築工事基本設計委託(第4-178-91号)」の一般競争・電子入札を公告した。開札日は9月21日で、予定価格は1743万円、工期は23年3月15日に設定。入札参加形態は2者JVとし、入札参加申請は8月10日から15日まで受け付ける(公告の概要は22日付公告欄に掲載)。本年度に基本設計を策定し、次年度から実施設計に着手する。工事は24-25年度の2カ年で実施していく見通しだ。

 この事業は保健所の機能強化を図るため、老朽化の進む保健所の建て替えを行うもの。整備の際には、20年に策定した「保健所庁舎の整備等に係る基本方針」に基づいて実施していく。今回は土浦保健所を対象に、現地での建て替えを行う。その際には、保健所に加えて、隣接する県南食肉衛生検査所と一体となった整備を進めていく。

 既存施設の構造・規模は、土浦保健所がRC造2階建て、延べ1331平方m、県南食肉衛生検査所はRC造2階建て、延べ368平方m程度となる。

 保健所庁舎整備の基本方針によると、必要面積として延床面積約1500平方m、敷地面積5000平方m以上を確保することを求めている。また、新型コロナウイルスをはじめとする新興感染症への対応として、事務室の拡充や相談室の確保、備蓄倉庫などの整備を行う。災害拠点としての整備では、災害時に拠点となる会議室の整備や災害対応のための敷地確保を求めている。

 そこで基本設計では、前記の条件に必要となる面積を踏まえ、具体的な間取りや外観の整備、外構などに取り組んでいく。新施設の構造・規模は木造2階建て、延べ2300平方m程度を想定。予定工事費については、税込12億8000万円に設定している。なお、工事費には電気設備と機械設備、外構、防災整備を含むものとする。

 すべての構成員の参加資格は、茨城県内に本店を有し、一級建築士事務所の登録を受け、県建設コンサルタント業務の認定を受けていることなどを求めている。

 また、代表構成員には、一級建築士の数が3人以上であることも参加資格となる。履行実績では、02年4月1日から22年3月31日の間に完成した同種または類似の設計業務を元請けとして実施したことが求められる。なお、同種業務は木造延べ1000平方m以上の建築物の新築または改築の設計業務、類似業務は延べ1500平方m以上の建築物の新築または改築の設計業務とする。

 入札参加申請は8月10日から15日までとし、入札書は9月15日から9月20日まで受け付ける。

 今後のスケジュールは年度内に基本設計を策定し、23年度に実施設計に着手する。順調にいけば、基本設計業者に実施設計も随意契約で委託する予定。その後、24-25年度の2カ年で改築工事を行う。なお、既存施設については、解体することで対応していく。解体時期は新施設の完成後になる見通しだ。

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