昭和設計JVを選定 総和交流センターの設計業務(古河市)

[2022/10/14 茨城版]
 古河市はこのほど、「総和地域交流センター整備事業設計業務」に係る公募型プロポーザルで、最適業者に昭和設計東京事務所(東京都港区)・日本工営都市空間(東京都千代田区)JVを選定した。今月中にも正式契約を締結する予定だ。なお、契約限度額は税込1億1085万4000円に設定していた。基本設計と実施設計は24年1月末までにまとめる予定だ。本体建設工事は23-25年度で実施し、25年度中の開館を目指す。工事費には17億2900万円を投じる見込みとなる。

 プロポーザルの第二次審査には書類審査を通過した5社が参加となった。審査の結果、最適業者に昭和設計・日本工営都市空間JV、次席業者に三橋設計(東京都千代田)が選ばれた。今回の設計業務では、新施設の外構を含む基本設計と実施設計に加え、中央公民館の解体設計などを実施していく。

 この事業は、総和地区にある公民館などの老朽化に伴い、中央公民館を建て替えて、代替施設として地域交流センターを建設するもの。建て替えにあたっては、中央公民館と周辺のさくら公民館(さくら館)、ふれあい公民館(ふれあい館)、サークル館(古河市勤労青少年ホーム・働く女性の家)の4カ所の機能を集約し、文化・交流・公益機能を併せ持つ複合施設とする。

 地域交流センターは、▽生きがいづくり▽にぎわいづくり▽地域づくり──を基本理念に掲げ、施設の役割を、▽育成・学習▽交流・発表▽文化形成・文化継承──の3つのゾーンに分け、明確化する。

 このうち、育成・学習では、研修室や創作室、音楽室、調理室、自習室、図書室などに約200平方mを確保する。交流・発表では、多目的ホールやキッズスペース、交流スペースなどを配置。文化形成・文化継承では、地域活性化ルームや郷土資料展示スペース、和室などを整備していく。こうした機能に事務室やエレベーター、トイレなどを含めた施設全体の規模は、2階建て、延べ約2100平方mから2500平方mを想定する。

 また、外構工事では駐車場や駐輪場の整備、外灯の設置などを行う。地域交流センター完成後の26年度には、既存施設の解体工事と跡地の駐車場整備工事を実施する予定となる。

 これらの予定工事費は、新施設の本体工事が約13億7500万円、外構工事が約2億円、中央公民館の解体工事が約1億5400万円で、合計17億2900万円と試算した。財源には合併特例債を活用する見込み。

 建設場所は下大野とし、中央公民館の南側駐車場に整備する。中央公民館は、市役所総和庁舎の東側約6800平方mの敷地に立地しており、総和庁舎敷地を含めた全体の敷地面積は約2万3000平方m。建物の規模はRC造2階建て、延べ2471平方mで、1975年に建設された。さくら公民館(久能、延べ450平方m)は83年、ふれあい公民館(駒羽根、延べ484平方m)は73年、サークル館(北利根、延べ1268平方m)は76年に建設されたもので、いずれも老朽化が進んでいる。

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