3カ年で処分場閉鎖 新年度予算案 橋梁補修の設計や工事(日光市)

[2024/2/6 栃木版]

 日光市(粉川昭一市長)は、2024年度当初予算案を明らかにした。一般会計は前年度当初から8.7%増加し、457億1000万円を計上。このうち普通建設事業費は、公共施設マネジメントの推進などが影響して、39.3%増の43億5993万円となった。主な建設事業は、今市地域の保育施設の建設事業のほか、橋梁維持補修で設計や補修工事を進める。小中学校校舎維持管理費ではLED化へESCO事業を実施し、最終処分場閉鎖工事では26年度まで総額2億3000万円の3カ年継続費を設定している。 =2面に主要建設関連事業と予算額

 新年度の主な事業をみると、民生費では保育園施設整備事業で、今市地域保育施設等新築工事に4億5750万円を予算化した。2カ年継続事業の2年目となり、24年度で事業を終了させる。また本年度から、認定こども園整備に係る補助金および貸付金として、今市幼稚園に1億8319万円を計上した。

 衛生費は、脱炭素先行地域推進事業として8億3752万円を計上し、再エネ・創エネ設備導入補助金のほか奥日光コミュニティセンターなどのLED化改修工事などを行う。クリーンセンター維持管理には9億0240万円を計上し、調整池堆積土除去工事や搬入道路路面標示改修工事などを計画。このほか、最終処分場閉鎖工事に26年度までの3カ年継続費を設定し、24年度は5000万円を予算化した。

 商工費は、指定管理施設運営費として2億8952万円を計上し、日光郷土センターの空調改修工事と照明器具LED化改修工事などを予定している。観光施設のトイレなど維持管理には1億9405万円計上し、上鉢石公衆トイレ改築工事と龍王峡駐車場公衆トイレ整備工事などを行う。旧日光総合会館解体整備事業は3カ年継続事業の3年目となり、1億5150万円を予算化している。

 土木費は、木造住宅耐震診断委託や民間特定建築物耐震対策緊急促進事業補助金など、耐震改修促進などの事業で2億1072万円を計上した。道路関係では、公共施設等適正管理推進事業として、長寿命化計画に基づく舗装補修工事11路線と側溝補修工事11路線に1億9400万円を計上する。道路維持費には、舗装改修工事、側溝補修工事や緊急補修工事などで1億9494万円を計上。社会資本整備総合交付金の道路整備事業には1億8960万円を計上したほか、市単道路改良事業では1億4924万円を予算化して中宮祠線などを整備する。

 また、橋梁の維持補修費には2億6931万円を計上し、設計積算4橋、補修工事5橋、トンネル詳細設計3カ所を予定する。河川整備事業では、猪倉地区排水路護岸整備工事や中の沢護岸整備工事などで4568万円を計上。街並み環境整備事業は、東町地区の歩道修景(下鉢石町)などで2645万円を計上している。立地適正化計画推進事業では基礎調査や現況平面図作成、都市計画道路では平町東町線沿線の造成工事などに4080万円計上している。市営住宅維持管理費には1億4806万円を計上し、老朽化した市営住宅の解体工事を集中的に実施する。

 消防費は、消防施設維持費として消防本部庁舎落雷対策改修工事や、大沢分署庁舎外壁塗装および屋上防水改修工事設計委託などに2196万円を予算化している。消防団詰所整備事業には3048万円を計上し、分団詰所の新築工事や旧詰所解体工事や設計などを行う。防災行政情報システム維持管理では、保守管理委託や屋外拡声子局移設工事などに3111万円を計上している。

 教育費では、小学校校舎等維持管理に2億9517万円を計上し、小学校LED化のESCO事業業務委託や特別教室エアコン設置工事設計委託(15校)、日光小のバリアフリー化改修工事設計や外壁および屋根防水改修工事、猪倉小と大桑小のバリアフリー化改修工事などを行う。中学校校舎等維持管理には9397万円を計上して、中学校LED化のESCO事業業務委託、特別教室エアコン設置工事設計委託(9校)、東中学校屋外ステージ解体工事や今市中のバリアフリー化改修工事などを予定している。

 イオン今市店に移転する中央公民館移転工事設計業務委託には、1000万円計上。小来川公民館整備事業には6268万円を計上し、解体および新築工事設計、解体工事、仮事務所改修工事などを行う。社会体育施設運営費は、社会体育施設照明LED化におけるESCO事業のほか、新規で落合運動公園テニスコート人工芝改修工事や丸山公園プール管理棟防水等改修工事、足尾市民センターの自家用電気工作物改修工事などに4億1182万円計上している。

 特別会計は、温泉事業が0.5%増の8848万円、銅山観光事業が17.8%増の1億4837万円となり、企業会計では水道事業が0.8%減の36億1134万円、下水道事業が0.5%減の43億7874万円となった。

 銅山観光事業は、銅山観光施設再整備事業に2471万円を計上し、銅ふれあい館改修工事実施設計やテナント施設新設工事設計業務委託、公衆トイレ解体工事などを予定する。また、継続分として、テナント施設新設工事監理業務委託および工事費として3780万円を設定した。

 水道事業では、浄水場施設整備事業に3億3080万円、老朽管更新事業に4億1200万円、配水管布設事業に2億010万円を計上している。下水道事業は、管渠建設改良費に2億4456万円を計上し、今市処理区の管渠新設工事やマンホールポンプ場ポンプ更新工事、中宮祠処理区の管路改築工事などを行う。このほか、処理場建設改良費に1億3800万円を計上し、中継ポンプ場ポンプ更新工事などを行う。

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