トンネル新設で設計 国道398号石巻バイパス(仙台河川国道)

[2024/5/9 宮城版]
 国土交通省仙台河川国道事務所は、国道398号石巻バイパス(沢田工区)の新設で2カ所に山岳トンネルを設けることにしており、このうち延長1480mのトンネルについて詳細設計業務を委託する。業務委託に当たり8日付で一般競争入札を公告した。22日まで参加申請書、6月20日まで入札を受け付け、翌21日に開札する。

 トンネルはナトム工法で掘削する予定。幅員は車道と片側歩道で10・5mを確保する。詳細設計業務で断面や掘削方法を決め、施工計画を立てる。施工ヤードの検討も行う。

 同業務は件名が「石巻地区トンネル詳細設計業務」で、履行期間が12月20日まで。入札の参加資格は単体企業か設計JVで、東北地方整備局から土木関係建設コンサルタント業務の資格認定を受けていることなど。

 国が2022年2月に公表した沢田工区における直轄調査の結果によると、対象地域は主に中硬質岩からなる急峻な地形で中生代の地質が南北方向に延びて分布し、走向傾斜は北東走向・北西傾斜が卓越する区間をトンネル(切土)で通過する計画となっている。

 沢田工区の計画延長は石巻市~女川町間の5・8㎞。起点は石巻市真野地区の稲井小学校や稲井中学校がある付近で、そこから東に向かってバイパス(BP)道路を新設し、途中でトンネル2カ所や橋梁2橋を設け、女川町のJR浦宿駅より西側で終点となる。総事業費は約240億円を試算している。

 構造物の延長はトンネルが1480mと600m、橋梁が40mと24・8mを予定。今後に変更になる可能性もある。標準幅員は道路の両側歩道区間が15m、トンネル部と橋梁部の片側歩道区間が10・5mを確保する。

 BPの計画ルートは主に田んぼで軟弱地盤があり、トンエルの地山も緩く崩れやすいため、施工には高度な技術が必要となる。このため、県からの要請を受けて直轄権限代行でBPを整備する。

 同事務所は道路の予備設計や詳細設計を復建技術コンサルタント(仙台市青葉区)、測量をダイワ技術サービス(仙台市宮城野区)と三協技術(仙台市青葉区)・佐藤土木測量設計事務所(石巻市)設計JV、地質調査を川崎地質(北日本支社・仙台市宮城野区)と大日本ダイヤコンサルタント(東北支社・仙台市青葉区)に委託した。

 構造物については、大沢川橋の詳細設計を長大(仙台支社・仙台市若林区)に発注した。橋長24・8mのコンクリート橋を想定。残る延長600mのトンネルと、橋長40mの橋梁は、今後に別途詳細設計を委託する。

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