PA周辺に3.1億円 当初予算 7小学校に体育館空調設計費(坂東市)

[2025/2/7 茨城版]
 坂東市(木村敏文市長)は5日、25年度当初予算案の概要を明らかにした。一般会計は240億5000万円で4年連続の増額となり、前年度当初から7.9%の伸びとなった。主な事業では、坂東PAに合わせたハイウェイ・オアシス整備に3億0815万円、道路新設改良に7億2044万円、斎場の非常用発電設備工事費に5489万円を計上。また、七郷小と中川小では体育館大規模改造工事に係る設計委託料、小学校体育館空調整備事業では7校の設計委託料を予算化する。新年度から3カ年程度で体育館へ空調設備の設置を進めていく。

 一般会計の歳出を性質別にみると、普通建設事業費は28億0041万円で、前年度当初比10.2%増となった。一般会計に特別会計4会計と企業会計2会計を加えた予算総額は390億7401万円。前年度当初と比べて5.4%上回った。

 圏央道南側の坂東PA(内回り)と併せて計画するハイウェイ・オアシス整備事業では現在、第2期工事を進めている。新年度は調整池設置工事や公園整備工事を計画するほか、引き続き桜の里山公園(仮称)の調整池整備工事や広場の整備工事、駐車場の拡張工事などを行う。また、公園の実施設計委託料のほか、連結路の予備設計を策定する基本設計委託料を計上した。

 馬立にある市営斎場では、施設の老朽化に伴い24-25年度で建物の大規模改修工事を実施している(施工は常総開発工業)。施設規模はRC造2階建て、延べ面積は1324平方m。新年度は新たに非常用発電設備設置工事に着手する。

 道路新設改良事業では、1級路線に1億0440万円、2級路線に3304万円、その他路線に5億8300万円を確保。また、工業団地の道路新設改良費には、前年度を5075万円上回る2億1184万円を盛り込んだ。

 学校施設の長寿命化では、体育館大規模改造工事の実施設計委託料として七郷小に1650万円、中川小に1716万円を計上した。いずれも1981年に建設されたもので、老朽化に伴い改造工事を行う。施設規模は、2校ともS造2階建て延べ面積720平方m。改造工事に合わせて実施する空調整備工事の設計もまとめる。

 体育館への空調整備では、この2校以外の小学校7校分として、設計委託料4158万円を確保。対象は飯島・神大実・岩井第二・生子菅・逆井山・沓掛・内野山小とする。体育館の空調整備は、小学校13校と中学校4校の全校で計画。現在は、改築工事に併せて整備した岩井第一小のみに設置されている。

 25年度は、これら9校のほか、3月補正で設計委託料を確保する弓馬田小を加えた計10校で設計をまとめる運びだ。残りの七重小学校と長須小学校、中学校4校は、26年度に実施設計を策定する見込みとなっている。

 県が施工する工業団地「フロンティアパーク坂東」の整備に向け、市ではインフラ整備を進める。24年度は上水道施設整備事業として第3取水場更新工事に着手。新年度は1億8700万円を投じ、配水管布設工事を実施する。

 このほか、飯島20号橋修繕工事費5064万円、公営住宅長寿命化工事費6424万円、地籍調査費1億0055万円、市民音楽ホール劣化調査委託料313万円などを計上している。

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