シールド工で雨水幹線 中ノ堀/本年度は125m発注へ(宮城県 石巻市)

[2024/4/29 宮城版]
 石巻市は、蛇田地区で雨水幹線の中ノ堀を改修しており、本年度に延長125mのオープンシールド工法による工事を発注したい意向だ。概算工事規模は7億5000万円。中ノ堀は全体で延長約1km区間を開水路からボックスタイプに改良する計画。このうちオープンシールド工法による区間は約340mで、これまでに約50mが完了しており、残り約290mの工事を本年度以降に進める。

 中ノ堀は、南北に縦断している市道二番谷地菰継線から東側の延長約1kmが未改良の状態。約1kmのうち、同線からすぐ東側の約160mを道路課、それよりさらに東側の約830~840mを下水道建設課が発注する予定になっている。場合によっては下水道建設課が全てを担当する可能性もある。

 下水道建設課の分は、下流から上流に向かって工事を進める。下流側はボックスのサイズが大きく、延長約340m区間がオープンシールド工法による施工となる。同区間のボックスは幅が5000mm、高さが3000mm。

 工事はオープンシールド工法による区間から開始した。2023年度に初弾工事、24年度に第2弾工事を発注した。第2弾工事は新東総業(石巻市)が請け負った。施工場所は蛇田字新下前沼他。この2件で完成したのは延長約50mに留まっている。

 本年度はもっと距離を延ばしたいため、延長125mほどを工事発注したいと考えている。実際に発注できるかどかは他事業や予算との兼ね合いにもよる。工事件名は「北北上運河右岸第1-4号幹線築造(その3)工事」。工期は約8カ月。第1四半期に一般競争入札(総合評価)での発注を見込んでいる。

 オープンシールド工法による区間は、今後2~3年での工事完了を目指す。その後はさらに西側に向かって開水路をボックスタイプに造り変えていく。ボックスの上をどのように利用するかは決まっていない。

汚水管渠工事は14件

 同市は本年度、汚水管渠の築造工事14件、雨水管渠の築造工事3件を一般競争入札で発注する。

 汚水管渠の築造工事は、第1四半期に「東流下1号折立2号準幹線築造工事」や「特流下桃生1号汚水管渠築造工事」など6件を予定している。概算工事規模は折立2号が8000万円、桃生1号が4000万円。

 第2四半期は「西流下門脇2号準幹線築造工事」や「東流下河北2号汚水管渠築造工事」、「西流下青葉東1号準幹線築造工事」など8件を発注する。概算工事規模は門脇2号が1億8400万円、河北2号が1億2000万円、青葉東1号が7000万円。

 雨水管渠の築造工事は、第1四半期に「北北上運河右岸第1-4号幹線築造(その3)工事」と「西流下単石巻港排水区バイパス管設置工事」第2四半期に「西流下単北北上運河左岸幹線枝線築造工事」を発注する。

 概算工事規模は北北上運河右岸が7億5000万円、石巻港排水区が600万円、北北上運河左岸が5000万円となっている。

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