本県事業費が1842億円 新規で大衡道路に設計費 28年度の事業概要(東北整備局)

[2016/4/2 宮城版]
 東北地方整備局は1日、国の予算が成立したことを受け、28年度の事業概要を公表した。国交省計上分と復興庁計上分を合わせた事業費は、前年度比4.2%増の9277億円。本県の事業費は1842億円となった。県内の新規事業では、大衡村の国道4号大衡道路に調査設計費5000万円、栗原市の国道4号交差点改良等(築館地区歩道整備)に調査設計費1800万円、南三陸町志津川の国道45号電線共同溝に調査設計費と本体工事費で計4億円を配分した。

 28年度は、被災地における基幹インフラの整備、震災伝承の取り組み、頻発・激甚化する水害・土砂災害への対策、道路の防災・震災対策、インフラの老朽化対策、ストック効果や生産性向上につながる取り組みなどを重点的に進める。

 県内事業費の内訳は、国交省計上分の直轄事業が121億円、補助事業が601億円、復興庁計上分の直轄事業が652億円、補助事業が467億円。

 新規事業の大衡道路は、交通混雑の緩和と安全の確保を目的に、延長4.5km区間を4車線化する。同区間の前後はすでに国道4号が4車線で開通済み。整備効果としては、円滑な物流の確保による企業活動の活発化などが期待される。

 継続事業では、復興庁計上分として、三陸沿岸道路の歌津~本吉間に148億6400万円、本吉気仙沼道路に21億7400万円、気仙沼~唐桑南間に126億円、唐桑北~陸前高田間に33億円、仙台塩釜港仙台港区中野地区の国際物流ターミナル整備事業に16億7900万円を盛り込むなどした。

 国交省計上分では、加美町の鳴瀬川総合開発事業に10億6700万円、仙台湾南部海岸の海岸保全施設(ヘッドランドなど)整備事業に6億9800万円、蔵王町~大河原町の国道4号金ケ崎拡幅に5億6500万円、仙台空港の地盤改良費に7億5300万円を充てるなどした。

 28年度の完成・開通予定事業では、三陸沿岸道路の矢本石巻道路に66億0600万円、登米志津川道路に11億8700万円、南三陸道路に39億円、仙台市の国道48号泉橋線線形改良に6000万円が付いた。

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