工事12件公告 宅地造成や汚水工発注 上釜南部と下釜南部 区画整理が本格化(石巻市)

[2016/5/14 宮城版]
 石巻市は13日、工事12件の制限付き一般競争入札を公告した。いずれも6月1日に開札する。主な工事は、上釜南部地区と下釜南部地区の土地区画整理事業で、本年度から本格的な工事に着手するため、地区ごとに宅地造成道路築造工事を1本ずつ発注する。下釜南部はさらに、汚水管渠の築造工事2件を公告した。

 上釜南部の宅地造成道路築造工事は、施工面積が門脇字鷲塚ほかの37.4ha。道路築造工は1万7730立方mの掘削、4300立方mの盛土、1920平方mののり面工など。宅地造成工は、28.2haの整地工、延長545mの水路工などを施工する。ほかに上水道工が含まれる。工期は31年2月28日まで。予定価格は18億6445万7000円。

 入札の参加資格は、2~3者の特定JV。代表者は、県内に事業所を置き、土木一式工事の総合評定値(P点)が1300点以上で、特定建設業の許可を持つことなどが条件。その他の構成員は土木一式工事がAランクで、特定建設業の許可を持ち、市内に本店を置くことなどが必要だ。

 下釜南部の宅地造成道路築造工事は、施工面積が大街道南3丁目ほかの15.35haで、道路築造工が5957立方mの掘削、1万1988立方mの盛土、2万6266平方mの舗装工など。宅地造成工は、敷地造成工、延長40mの擁壁工、防護柵工など。このほか、水路工や上水道工を含む。工期は31年2月28日まで。予定価格は13億0634万7000円。

 入札の参加資格は、市内に事業所を置き、土木一式工事がAランクに格付けされている者で、土木工事業の特定建設業許可を持つことなど。承認簿に土木一式工事の登録がある復旧・復興JVも参加可能。

 下釜南部の汚水管渠築造工事は、施工延長が615m。管渠工(小口径推進)は推進延長が計593m。小型鋼製立坑10カ所や、薬液注入による地盤改良工、マンホール工なども施工する。工期は29年6月30日まで。予定価格は19億9967万円。入札の参加資格は、同地区の宅地造成道路築造工事と同じ。

 下釜南部の汚水管渠築造工事その2は、施工延長が252m。管渠工は推進延長が計245m。小型鋼製立坑工4カ所や地盤改良工、マンホール工なども含む。工期は29年2月28日まで。予定価格は7216万3000円。入札参加資格は、土木一式工事のP点が750点以上で、県内に事業所を置く単体企業、または土木一式工事の登録がある復旧・復興JV。

 上釜南部と下釜南部は、石巻工業港の背後に位置し、津波被害の危険性が高い災害危険区域に指定されている。市は防災集団移転促進事業で住宅地を買い上げ、産業集積地として区画整理し、公募などを行って企業立地を促す。区画整理の測量調査設計業務はパスコ(仙台支店・仙台市宮城野区)に委託した。上釜南部は工事用道路の築造工事をヤマゼン雁辺組(石巻市)が請け負っている。

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