29年度国予算 成田空港に直轄39億円、圏央道、外環の整備推進(千葉県総合企画部)

[2016/12/24 千葉版]
 千葉県総合企画部政策企画課は22日、29年度国の施策に対する重点提案・要望に関して、政府予算案のうち本県に特に関係する事業について明らかにした。同日閣議決定された29年度政府予算案のうち、現時点で公表された資料から判明した本県に特に関係する事項となるもので、首都圏中央連絡自動車道、東京外かく環状道路で事業費を確保し整備を推進するほか、成田国際空港の整備では直轄事業費39億円が決定したとしている。

 県では、28年5月に「29年度国の施策に対する重点提案・要望」を公表後、国の施策に反映されるように、提案・要望活動を行ってきた。

 国の予算案は、一般会計の総額が過去最大の97兆4547億円。この予算案について森田健作知事は次のようにコメントを公表し、県としても国と歩調を合わせ、地方創生の実現に向けて地域の活性化を図り、千葉の地方創生が日本の創生につながるように、全力で取り組んでいくとしている。
 
【首都圏中央連絡自動車道及び東京外かく環状道路の整備】

 「効率的な物流ネットワークの強化」として、2529億円の内数との決定があった。

 これにより、圏央道の大栄・横芝間の事業が進ちょくし、1日も早い全線開通に向け整備が促進されるとともに、外環道千葉県区間については、29年度の開通に向け工事が進み、首都圏における交流・連携を強化し、交通の円滑化による生産性の向上や物流などの企業進出等、経済の好循環をもたらすストック効果の早期発現につながっていくものと期待している。
 
【成田国際空港の整備】

 庁舎耐震対策及びターミナルビル(CIQ施設)の利便性向上のための整備に向けた実施設計等について、国直轄事業費として39億円の決定があった。

 訪日外国人旅行者や、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技会場の開催に対応するため、CIQ施設等ターミナルビルの利便性向上や、空港会社による高速離脱誘導道路の整備などにより、成田空港の更なる機能拡充が図られることを期待している。
 
【都心直結線の整備に向けた検討の推進】

 「東京圏における今後の都市鉄道のあり方について」(28年4月20日、交通政策審議会答申)に位置付けられた都心直結線の整備に向けた検討の推進として、9700万円の内数との決定があった。

 これにより、成田空港と都心の鉄道のアクセス改善はもとより、県北西部地域の利便性向上に資する本事業の検討が進むことを期待している。

 国における検討がさらに加速するよう、県としても引き続き働きかけていく。
 
【八ッ場ダム建設事業の整備】

 八ッ場ダム建設事業は、346億円の決定があった。

 八ッ場ダムの基本計画変更については、10月に「更なるコスト削減」と「工期の厳守」の意見を付して同意したところである。

 八ッ場ダムは、本県にとって治水・利水の両面から必要な施設であることから、事業をしっかりと進めていただきたいと考える。

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