竹ノ内道路300m新設 古川の大江川整備と一体で 予備設計を26日見積り(県北部土木)

[2017/1/24 宮城版]
 県北部土木事務所は、大崎市古川竹ノ内地区で、大江川の河川整備に合わせて、都市計画道路稲葉小泉線の一部を同川捷水路左岸沿いに新設する。同市からの委託を受け、すでに国道347号から南側の延長300mは工事着手しており、29年度までの完成を目指す。347号から北側では、新たに延長300mの道路(竹ノ内道路)新設に向け、26日に見積り合わせして予備設計業務を委託する。

 同市によると稲葉小泉線は、古川南中学校の西側から、小泉地区の桜ノ目橋までに至る延長4.1kmを整備する計画。このうち、市民病院から西側の延長1.2km区間が完成済み。残る延長2.9kmは整備構想を練っている段階だが、大江川捷水路沿いの347号から南側は県に委託して300m区間の工事を進めている。

 この300m区間は、市道古南1号線の改良として整備しており、幅員16mを確保する。途中でJR陸羽東線が横断しており、この横断箇所を除く区間を県が29年度までの完了を目指して工事を進めている。

 竹ノ内道路は、古南1号線を延伸する形で、347号から北側に延長300mを整備する考え。都市計画道路としての幅員は25mだが、古南1号線と同様に16m程度の幅員を確保することになりそうだ。予備設計業務は、大江川捷水路の護岸設計を担当している業者と随意契約して委託する。

 大江川沿いでは、27年9月の関東・東北豪雨で床上浸水61戸、床下浸水198戸の被害が発生した。このため、床上浸水対策特別緊急事業で延長1kmの捷水路整備を進めている。事業期間は28~32年度。総事業費は26億円。護岸の詳細設計は日本工営(仙台支店・仙台市青葉区)に委託した。

 同市は将来的に、竹ノ内道路から北側に延伸する形で、稲葉小泉線の未整備区間を新設する。現地は田んぼとなっている。

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