都町庁舎 大規模改修へ構造設計 31年度の着工目指す(千葉県警本部)

[2017/6/14 千葉版]
 千葉県警察本部は6月補正予算案に、都町庁舎の構造設計費として委託料1210万7000円を計上した。耐震改修にあわせ施設・設備の長寿命化を計画しており、会計課では事業費を確保できれば、30年度に意匠設計を完了させて、31年度に着工したい考えだ。32年度の完成を目指している。また、警察署の耐震化では、船橋東と成田の意匠設計費を確保している。

 都町庁舎(千葉市中央区都町1-1-20)には警察施設のほか、県の中央県税事務所が入居している。RC造4階建て延べ3152平方mの構造・規模。旧耐震基準により建設されており、Is値が0.44。昭和45年の完成で、経年により老朽化もしている。

 構造設計では、耐震強度の調査して、具体的な補強箇所について設計を行う。意匠設計では、構造設計の成果に基づき、改修工事の実施設計を完了させる。

 6月補正予算に計上された意匠設計費は、船橋東警察署が2330万4000円、成田警察署が899万8000円。これらについては、29年度で意匠設計を完了させ、事業費を確保できれば30~31年度の2カ年で耐震改修と長寿命化を行う計画でいる。

 船橋東警察署(船橋市習志野台7-9-20)は、RC造4階建て延べ3165平方mの構造・規模で昭和56年の建設(Is値0.58)。構造設計は、佐藤建築構造設計事務所(船橋市)が担当。

 成田警察署(成田市加良部3-5)の構造・規模は、RC造4階建て延べ1819平方m。昭和52年の建設(Is値0.48)。構造設計は、千町村建築研究所(千葉市中央区)で進めた。

 県警察本部では、旧耐震基準で建設された警察署について、耐震診断の結果などをもとに耐震化が必要な庁舎を検討。耐震構造設計を完了させてから耐震構造設計を委託した上で、次年度以降に耐震改修工事を順次行っている。

 29年度は、市川警察署と鴨川警察署の耐震改修を計画。市川警察署については5月2日に一般競争入札の実施を公告し、6月14日に開札する予定。鴨川警察署については5月26日の指名競争入札で、青木総業が受注している。

 市川警察署(市川市鬼高4-4-1)は、SRC造7階建て延べ5147平方m(Is値0.35)の構造・規模。設計は、意匠、構造とも西澤設計事務所(船橋市)が担当。鴨川警察署(鴨川市横渚1465)の構造・規模は、RC造2階建て延べ918平方m(Is値0.59)。設計は、構造を佐藤建築構造設計事務所(船橋市)、意匠をU建築設計事務所(木更津市)でまとめた。

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