66億円を追加補正 オフサイトセンター再建 復興祈念公園の造成も 9月補正予算案(県)

[2017/8/26 宮城版]
 県は25日、県議会9月定例会(9月1日開会)に提出する補正予算案(第3号)の内容を公表した。66億7227万円を追加する。このうち、震災対応分は26億9697万円。この追加により、一般会計の総額を1兆2342億9883万円とする。再建する女川オフサイトセンターの整備費に4億9452万円を計上したほか、石巻南浜津波復興祈念公園の造成費1億0100万円などを計上した。

 補正する予算案は一般会計のみ。28年同期比で11.6%減(1624億5998万円減)。一般会計の投資的経費のうち、普通建設事業費には31億3920万円を充てる。災害復旧事業費には22億1940万円を充てる。一般会計に特別会計、公営企業会計などを合わせた予算総額は1兆5171億0183万円(同11.9%減)。

 原発関連施設「女川オフサイトセンター」の事業費は、緊急事態応急対策等拠点施設整備費として4億9452万円を計上。これとは別に、21億4600万円の債務負担を設定した。

 同センターは万一、東北電力女川原発で災害が発生した際、国や関係自治体、電力会社の担当者らが参集して対応にあたる施設。仮設商店街が運営されている女川町浦宿浜の県有地に、免震構造のRC造3階建て延べ3500平方m規模で建設する。県は盛総合設計(仙台市青葉区)に基本・実施設計業務を委託している。来年1月に新築工事の一般競争入札を公告する予定だ。

 石巻南浜津波復興祈念公園の敷地造成費には、1億0100万円を追加(既決分5億8974万円)。国、県、石巻市が共同して建設する同公園では、敷地38.8haのうち、県が南東側の22.2haを造成する。防災築山を整備し、駐車場や園路などを整備する。

 結核医療施設として栗原中央病院の敷地内に機能移管する循環器・呼吸器病センター(栗原市)の事業では、病棟建設費として2億2586万円を追加する。

 気仙沼大島大橋を含めた大島架橋事業には、県道大島浪板線の整備促進などに9億7090万円を追加。5億3000万円の債務負担も設定した。

 このほか、東北自動車道・菅生パーキングエリア(PA)と県道仙台村田線の連結許可を受けたことで、広域道路ネットワーク整備費200万円を計上。菅生PAにスマートインターチェンジを整備することとし、別途11億円の債務負担も設定した。

20170826sen

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