病院跡施設の利用検討 14日まで入札参加受付 年度内に計画策定(気仙沼市)

[2017/9/6 宮城版]
 気仙沼市は、10月29日に市立病院が新病院へ移転することに伴い、現病院の跡施設利用について検討する。市立病院が5日付で跡施設利用計画基本調査業務の一般競争入札を公告しており、14日まで参加申請を受け付け、15日に開札する。同業務で地形測量や用地測量を行うとともに、跡地利用の方向性や施設機能を検討し、庁内の検討委員会に報告する。検討委員会で市民の意向などを把握しながら、年度内に跡施設利用計画を策定する。

 調査対象の土地は、住所が田中184で、病院用地や付属の看護専門学校用地などになっている。面積は約2万1152平方mで、うち病院が1万9303平方m、残りが民地(借地)など。

 現病院の建物は、診療棟、管理棟、増築棟などで構成され、延べ面積が計2万5158平方m。診療棟は老朽化が進み、現行の耐震基準を満たしていないため、新病院の移転後に解体する見込み。管理棟や増築棟は、新耐震基準で建てられたため、今回の業務で転用や継続利用なども視野に検討する。

 調査業務の内容は、地形測量、用地測量、基本調査を一括する。基本調査では、看護学校や学生寮を含む現施設の現況を調べるとともに、地域課題のとりまとめや、跡地利用の方向性・施設機能の検討、利活用方法のとりまとめなどを行う。履行期間は9月20日~30年3月23日まで。

 入札の参加資格は、県内に本店か支店を置き、登録業種が測量業務、建設コンサルタント業務、補償コンサルタント業務で、過去10年に本件と同種業務を元請で受注した実績があることなど。

 新病院は、赤岩杉ノ沢地区に新築した。病床数は340床。外来診療は11月2日に開始する。新築施工は、敷地造成と一括して大成建設(東北支店・仙台市青葉区)・クマケー建設(気仙沼市)・TSUCHIYA(東北支店・仙台市青葉区)JVが担当した。

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