新拠点ゾーンで構想素案 ⼀体開発や複合施設整備(千葉県松戸市)

[2017/9/27 千葉版]
 松戸市長の附属機関である「松戸駅周辺まちづくり委員会」(福川裕一委員長)がまとめた「新拠点ゾーン整備基本構想素案」の中間報告が明らかになった。松戸駅東口の相模台を「新たな松戸の顔となる便利で魅力あふれる拠点」として「新拠点ゾーン」に位置付け、官舎跡地や松戸中央公園などの一体開発による多機能拠点づくりや、市民活動をサポートする新しいタイプの複合施設の整備などが盛り込まれており、10月21日には松戸市民劇場で市民説明会も予定している。

 新拠点ゾーン整備基本構想は、同ゾーンを整備するに当たり、魅力を最⼤限に引き出すための基本方針を示すもので、そのコンセプト(目指すべき方向性)として「まつど・新・シビックコア」を掲げた。

 その「コア」については、多核都市・松戸の最も中心の核(コア)で、松戸市民の広場となるとともに「東京に最も近いみどり豊かな生活都市」として、松戸ならではの魅力の象徴(コア)となり、併せて多様・多世代の市民が集い、新しい多彩な市民活動・文化活動が始まり、活気にあふれる松戸を創り出す(クリエイトする)拠点(コア)となるものとしている。

 この機能のあり方として、松戸駅周辺の老朽化した文化施設の再編と庁舎の移転により、多世代で多様な市民が交流しつつ、多彩な都市活動や市民活動・文化活動を生み出し、発信する中心拠点を作るとし、これらを触発・⽀える場となる、新しい公共施設のあり方を追求。シビックコアにふさわしい商業の集積を図るとともに、公共施設や公園が一体となり、大規模災害の発⽣に備えた災害対策機能も充実させるなどとした。

 空間の作り方としては、駅近くにある成熟した緑を最大限に生かすなど地形を生かしたデザインとし、歴史や文化を生かした空間形成に努めながら、拠点ゾーンの外に広がる緑と水辺空間による広域的なネットワークとともに、江戸川から新拠点ゾーンに続くシンボル軸を形成し、さまざまな空間を活用して市民が集える場所を随所に作りながら、徒歩や自転車で楽しく、自動車で快適にアクセスできるようにするとした。

 これらを踏まえ、官舎跡地や松戸中央公園などを一体開発することで、ランドマークとなる多機能拠点作りを実施するとともに、豊かな市民活動をサポートする、文化や子育て、教育、商業、公共公益的な施設などを配する新しいタイプの複合施設を整備。相乗効果を高めるため、駅東口や松戸中央公園と調和・連携を図り、高低差のある地形を生かした建物形態にし、機能的な施設を配置するとともに、訪れやすい交通環境への改善を図るため、駐車場や駐輪場を整備するとした。

 今後は多くの住民や市民の意見を聞くなど対話を進めながら、計画立案に当たり次世代への負担を低減するよう努めるとともに、民間活力を最大限に活⽤し、事業の推進と管理運営手法を検討していくとしており、寄せられた意見を踏まえて基本構想案を策定。市長に答申した上で基本構想がまとまることになる。

 その後は基本計画の策定とこれによる都市計画の決定、事業認可および着手と進められる見通しだ。

 松戸駅周辺地域の活性化事業についてはこれまでに、市と都市再生機構(UR)で個別整備計画の策定について、[1]松戸駅周辺におけるまちづくりの推進に関する基本協定[2]松戸駅周辺地区におけるまちづくりの推進に係る業務の実施に関する協定──が結ばれるなどしている。

 10月21日の市民説明会は10時から11時30分を予定。松戸駅周辺まちづくり委員会の福川委員長が講師を務め、「松戸市民が集うコア(核)をつくる」~新拠点ゾーン整備基本構想素案の説明~をテーマに進められる予定だ。

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