来年度に曙橋の上部工 潮見町赤岩五駄鱈線を整備(気仙沼市)

[2017/10/14 宮城版]
 気仙沼市は、都市計画道路の潮見町赤岩五駄鱈線を2工区に分けて整備しており、年内に1工区の道路新設工事を一部発注する意向だ。1工区の計画延長は1120mで、途中で交わる大川には曙橋を架設する。1工区はこれまでに曙橋の下部工しか発注しておらず、道路工事を発注するのは本年度が初となる。来年度には、曙橋の上部工工事などを発注する見通し。

 同線は、以前の名称が内の脇老松線。全体計画では、魚市場前の都市計画道路魚市場朝日町線(臨港道路)から、大川を超えて、赤岩老松地区の県道気仙沼唐桑線までに至る延長1590mを整備する。

 同線の整備は、現道を拡幅しつつ、一部で津波被害を受けた宅地跡に道路を新設し、幅員20mを確保する。幅員の内訳は、車線が片側3mと停車帯2.5mの2車線、歩道が両側に4.5mずつ。

 1工区は、起点の臨港道路から曙橋までで、事業費が59億8800万円。財源は復興交付金で、これまでに46億9000万円の交付額が認められた。8月末時点の進捗率は事業費ベースで39%。

 曙橋は橋長131m、幅員20mの3径間PC橋で、内の脇3丁目~赤岩港地区の大川に架設する。下部工工事は小野良組(気仙沼市)が請け負っており、橋台2基と橋脚2基の打設や仮設工などを進めている。

 2工区は、曙橋から気仙沼唐桑線との交差点までに至る延長470m。事業費は7億0190万円で、すでに復興交付金は全額の配分が認められている。470mのうち、250m区間は完成済み。8月末時点の進捗率は事業費ベースで21%。

 市は19回復興交付金申請で、同線の事業費に8億4000万円を求めており、これを30年度分の工事費と、現道下に埋まるNTTの光ケーブルの移設補償費に充てる。

 曙橋を含む同線の詳細設計業務はアジア航測(気仙沼営業所・気仙沼市)が担当した。まだ1、2工区とも用地買収が一部残っているが、32年度の全体完成を目指す。

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