文化の日表彰 鬼塚氏(県協理事)、笠原氏(消設理事)ら 業界発展へ貢献(千葉県)

[2017/10/26 千葉版]
 29年の千葉県文化の日功労者表彰の受賞者が決まり、県総務部総務課から公表された。今年の受賞者は個人で61人、団体が2団体で、本県建設業界からの主な受賞者をみると、県土整備功労として県建設業協会の鬼塚忠理事や、消防防災功労として県消防設備協会の笠原秀一理事ら3人が晴れの栄誉に浴している。

 文化の日の表彰は、各方面でそれぞれ顕著な功績を挙げ、本県の発展に多大な功績を成し遂げた個人や団体を表彰するもので、昭和23年に文化の日が制定されたのを機に第1回が開催され、29年で70回目を迎える。

 表彰式は文化の日である11月3日に県議会議場で午前10時から執り行われる予定で、県庁本庁舎の1階ロビーでは記念撮影が行われるほか、同本庁舎20階のレストラン黎明で懇談会の開催も予定されている。

 主な受賞者経歴と功績の概要は次の通り(敬称略、順不同)。

 ■県土整備功労

 ◇鬼塚忠(おにづかただし)

 現一般社団法人千葉県建設業協会理事・同協会鴨川支部長

 鬼塚氏は鴨川市在住の68歳。昭和45年10月に鬼塚建設有限会社に入社し、同47年には取締役、59年には鬼塚建設株式会社の代表取締役に就任した。

 昭和62年からは千葉県建設業協会鴨川支部の理事を務め、平成6年には副支部長、同8年には支部長代行にそれぞれ着任し、同14年以降は支部長職と県建設業協会の理事を務め続けるなど、30年間にわたり支部会員の活動をリードするとともに、会員の資質の向上と地元の振興に貢献している。

 本部役員としてもまた、研修会や講習会の企画・立案に関与し、その結果多くの会員企業の技術力が向上。バブル経済崩壊後の経済不況下でも、県建設工事適正化指導要綱の内容浸透に向けた指導など、元請・下請関係の適正化のため尽力したほか、他の産業に比べて雇用労働面で遅れていた建設業の労働時間改善に努めたことに加え、建設現場見学会などによる高校生の地元企業への就職意欲の高揚、建設業労働災害防止協会県支部の理事としての労災防止活動への尽力など、その功績は枚挙にいとまがない。

 ◇早見久(はやみひさし)
 
 現千葉県補償コンサルタント協議会理事

 平成14年より、千葉県補償コンサルタント協議会の理事に就任し、補償コンサルタント業務の先進事例の調査や、業務改善のための研修会等を広く会員企業に提供し、県内会員企業の知識・資質向上や業界の発展に大きく寄与した。
 
 また、協議会と千葉県との災害発生時における被害の拡大防止・早期復旧を目的とした「災害時における応急対策業務に関する協定」の締結のため尽力し、災害発生時における行動マニュアルを策定するなど、災害時の体制づくりを確立した。

 ■消防防災功労

 ◇笠原秀一(かさはらしゅういち)

 現一般社団法人千葉県消防設備協会理事

 平成5年に千葉県消防設備安全協会の理事に就任し、以降(一社)千葉県消防設備協会の理事を歴任し、現在まで通算約16年間の長きにわたり、協会の運営に尽力した。

 特に、消防設備協会の信頼の証である消防用設備等の点検済表示制度の普及・拡大に尽力し、消防設備士や消防設備点検資格者の社会的評価を高め、また、県下の消防機関との連携した防火啓発事業を実施するなど、消防設備業界の発展に寄与した。

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