[2018/1/10　千葉版]
　千葉県が1日付で見直した、29年度の発注予定工事が明らかになった。県土整備部では、出先の各土木事務所などで工事案件を追加しており、債務負担行為により年度をまたいで施工する案件も含まれている。主な追加案件をみると、香取土木事務所では、橋梁架換工事として、香取市牧野で主要地方道佐原八日市場線の豊橋のA2橋台工を第4四半期に一般競争入札する。葛南土木事務所ではまた、一般県道船橋行徳線の高谷川橋(仮称)では、上部工の一般競争入札が予定されている。

　豊橋のA2橋台工は、工期に10カ月を見込み、施工内容は橋台1基と護岸工一式、地盤改良工一式となっている。また、高谷川橋は単純合成床版橋の上部工を予定しており、工期は同じく10カ月。第4四半期の発注を予定している。

　土木事務所ごとに主な追加案件をみると、長生土木事務所では一宮町新地で広域河川改修(復興)工事として、一宮川地盤改良工のその10とその11の2件を発注予定。ともに工期は6カ月で、地盤改良工をそれぞれ一般競争入札で発注予定。このほか長生村一松では同じく広域河川改修(復興)工事として一宮川第2樋門(仮称)工と設備工を予定。工期もともに6カ月で、第4四半期の一般競争入札を予定している。

　土木工事以外では、茂原市国府関の主要地方道千葉茂原線で国府関橋梁上部工を第4四半期に一般競争入札で発注予定。工期12カ月に及ぶ鋼構造物工事で、社会資本整備総合交付金を活用する。

　同事務所ではこのほか、長南町坂本で国道409号の延長50mの改良工事や、一宮町新地での一宮川地盤改良工その9の一般競争入札を見込んでいる。工期はそれぞれ5カ月。

　葛南土木事務所では、船橋市飯山満町での住宅市街地基盤整備工事(2号調節池地盤改良工その2)を一般競争入札する計画。工期3カ月の地盤改良工事を予定。船橋市坪井町の住宅市街地基盤整備工事(桑納川市道4号橋下部工)は工期8カ月の土木一式工事で、同じく第4四半期に一般競争入札での発注を計画する。

　北千葉道路事務所では、一般競争入札対象として、成田市ウイング土屋で国道464号の社会資本総合交付金工事(仮称下金山橋P15橋脚・P16橋脚)を追加。橋脚2基を整備するもので、工期は11カ月。東葛飾土木事務所で追加された一般競争入札をみると、社会資本整備総合交付金(補助街路)工事(ボックスカルバート工)と防災・安全交付金(橋梁補修)工事(運河大橋落橋防止工その2)の2件が該当。施工場所は流山市西平井外と同西深井で、工期はそれぞれ6カ月、7カ月となっている。

　夷隅土木事務所は、第4四半期の一般競争入札による県単橋梁架換工事(仲川橋迂回路工)の発注を予定。勝浦市上植野の主要地方道天津小湊夷隅線で、迂回路設置工一式を手掛けるもので、工期に7カ月を見込む。

　柏区画整理事務所では、柏市正連寺で「柏北部中央地区下水道管布設工事(29－3工区)」の追加発注を予定し、延長48m・□3500×1500の布設工を5カ月の工期で一般競争入札。同様に仮設道路を築造する柏市正連寺の「県単つくばエクスプレス沿線整備工事(十余二船戸線仮設道路築造外)」も工期に5カ月を予定している。

　印旛沼下水道事務所でもまた、花見川第二終末処理場の1号汚泥焼却炉長寿命化対策工事を追加。工期は8カ月で、第4四半期に一般競争入札で発注する。

　県土整備部以外では、農林水産部海匝農業事務所により「豊和排水路護岸工事(その3)」と「豊和排水路護岸工事(その4)」の2件の一般競争入札を追加。施工場所はそれぞれ旭市秋田と匝瑳市春海。施工延長は900m、600mとなっている。

　県水道局でも、船橋水道事務所で「習志野市谷津3丁目1－46番地先配水管整備工事」を追加したが、一方で「習志野市谷津3丁目1－50番地先配水管整備工事」の発注が取り止めになっている。同様に市川水道事務所でも「市川市南行徳2丁目9番地先配水管整備工事」が取り止めとなる一方、「市川市南行徳2丁目2番地先配水管整備工事」が追加されるなどしている。施工延長はともに635m。

　県病院局では、昨年10月に開札したものの不調となった「県がんセンター新棟電気設備工事」をあらためて第4四半期に一般競争入札する予定。同新棟ではガス設備工事についても第4四半期に発注予定で、随意契約を予定している。