山庄建設が防潮堤2件 水戸辺漁港は浅野工務店(南三陸町開札速報)

[2018/1/30 宮城版]
 本吉郡南三陸町は29日、稲淵漁港、館浜漁港、水戸辺漁港の海岸防潮堤工事3件について一般競争入札を開札し、落札者を決めた。稲淵は1億7500万円、館浜は3億6000万円でともに山庄建設(南三陸町)が落札。水戸辺は浅野工務店(登米市)が3億円で落とした。3件とも町議会3月定例会に請負契約議案を提出し、承認後に本契約を結ぶ。

 稲淵漁港海岸の工事は、歌津字館浜地区他で、延長129mの特殊堤防と、延長6mの重力式堤防を築くほか、延長60mの稲淵道路を整備する。工期は31年9月30日まで。

 館浜漁港海岸の工事は、歌津字館浜地区で、延長81mの直立堤防と陸閘1基を設けるとともに、延長220mの県道と、延長127mの取り付け道路を整備する。併せて、漁業集落防災機能強化事業で延長44mの避難路を設ける。工期は31年12月20日まで。

 水戸辺漁港海岸の工事は、戸倉字水戸辺地区他で、延長125mの防潮堤をL1津波の高さで再整備するほか、延長100mの防潮堤を原形復旧する。併せて、延長263mの乗り越し道路や、延長46mの排水路、1390平方mの水産関係用地を整備する。工期は31年12月20日まで。

 町内の海岸防潮堤工事は今後、2月9日に折立漁港、荒砥漁港、清水漁港、韮浜漁港、ばなな漁港、港漁港の5件について一般競争入札を開札し、落札者を決める。工期は荒砥と清水が32年2月28日まで、残り3件が32年12月18日まで。

 この5件以外では港漁港海岸が残っており、それで防潮堤工事は全て発注し終えることになる。

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