千葉公園再整備でマスプラ 30~32年度第3次実施計画案(千葉市)

[2018/2/21 千葉版]
 千葉市総合政策局政策企画課は、市の新基本計画に基づき、30~32年度を期間とする第3次の実施計画案をまとめ、3月16日までパブリックコメント手続きによる意見を募集している。3カ年の中で進める計画の新規事業をみると、千葉公園の再整備に向けたマスタープランを策定することを盛り込むなどしており、3カ年で343事業を計画し、その事業費は1584億円になるとしている。

 千葉公園の再整備は、都市公園の魅力向上や周辺地域の活性化を目的に、既存のゾーニングなどを見直すなど公園全体を対象として計画。3カ年の中で設計から着手するほか、同公園内では並行して、千葉競輪場をリニューアルする千葉公園ドーム(仮称)の建設が民間で進められる。さらに競輪場跡地の一部を使って千葉公園体育館の移転改築も追って進められる予定で、市では老朽化が進む市武道館(中央区末広2-11-24)の機能も併せ持たせる予定でいる。

 建設に関わる新規事業についてはこれ以外に、「ボール遊びができる公園づくり」を目指すため、モデル的な公園の設置に向け、期間中に調査・研究からモデルの実施まで進める。また、ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)の導入に向けた費用助成を期間中に130件で計画する。

 さらに災害発生時に備え、避難所となる小中学校にWi-Fi環境を整備するのに加え、災害時用公衆電話を期間中に550台設置。農業用井戸水の飲料水としての提供に向けた給水施設の整備を1カ所で実施するとともに、土木事務所に30台の災害用通信機器を整備し、消防署12カ所にも非常用電源設備を配置する。このうち花見川消防署には訓練施設の設置を計画している。

 花見川緑地交通公園では、交通安全教育を充実させるため、設備の更新を図るとともに、サイクリング利用者向けのサービス導入を検討。JR稲毛駅では、土地の高度利用と都市機能を更新させるため、駅前広場を含めた一体的な市街地再開発に向け、勉強会を実施するとともに、期間となる32年度までに関係者との合意形成を図るとした。

 良好な街並みの景観形成に向けては、モデル路線を選定。大径木化または老朽化した街路樹空間の適正化へモデル事業を実施。動物愛護の普及啓発のための拠点施設として、動物保護指導センター(稲毛区宮野木町445-1)の再整備に向けた基本方針も策定する。

 都市計画道路幕張本郷松波線(幕張町地区)では新たに、調査・設計に着手。これまで検討が進められていた海浜幕張駅北口駅前広場周辺の再編では、計画期間内に基本計画や設計を進め、32年度末までの実施を目指す。

 これらのほか、建設工事の生産性向上に向け、電子納品やICT活用工事の対応のため、期間中に新たに検査機器を導入することも盛り込まれている。

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