基本設計でプロポ 千葉公園体育館の改築(千葉市)

[2018/5/8 千葉版]
 千葉市市民局スポーツ振興課は、千葉公園体育館(仮称)の整備に向け、基本設計業務を委託するため、簡易公募型プロポーザルの実施要綱などを明らかにした。履行期間には210日間を設定。質問は9日まで、参加表明は15日までそれぞれ受け付けた上で、6月27日のヒアリングを予定するなどしている(表参照)。30年度は地質調査も並行して進め、31年度の実施設計、32~33年度の建設工事、34年度の供用開始をそれぞれ目指す。

 今回の基本設計のプロポーザルについては、提案上限額が非公表となっているが、30年度当初予算では、基本設計と事前調査の委託料として、合わせて4,550万円が計上されている。

現在の千葉公園体育館

現在の千葉公園体育館

 プロポーザルの参加資格は、市の測量・コンサルタント入札参加者名簿に「建築関係建設コンサルタント業務」として登録があり、国内に主たる事務所があることなどとした。

 参加表明書による一次審査では、事務所の実力(業務経歴など)に30点、担当チームの能力(技術職員の経験と能力)に70点をそれぞれ配点。技術提案書による二次審査では、説明書の理解度や提案の的確性・独創性・実現性、実施方針・工程計画の妥当性といった担当チームの対応(業務の実施方針・手法と提案)に80点、担当チームの能力(技術職員の経験と能力)に20点を充てるとしている。

 千葉公園体育館(仮称)の建設予定地は、中央区弁天4-1-1の一部で、敷地面積は1万7,063平方m。旧千葉競輪場を解体した跡地を活用する方針で、32年度中の供用が予定されている千葉公園ドーム(仮称)と用地を分ける形で整備する。

 施設の規模としては、延べ8,200平方m程度(8,205平方m以下)とし、主要構造や階数は未定とした。内部には約1,580平方mのメーンアリーナと、約1,000席の観客席を配置するほか、約970平方mのサブアリーナも用意する。

 新施設は既存の千葉公園体育館に加え、同様に老朽化が指摘されている市武道館(中央区末広2-11-24)の機能も併せ持たせるため、柔道場(約330平方m)と剣道場(約330平方m)、弓道場(約140平方m)も配置予定。このほか、トレーニング室200平方mや会議室300平方m、幼児体育室、更衣室、事務室、多機能トイレ、雨水利用施設なども盛り込む方針だ。

 プロポーザルでは▽市のスポーツ活動の拠点施設としてさまざまな利用を想定した有効な施設計画▽周辺環境との調和、構造性能や環境性能の合理性▽ライフサイクルコスト縮減、環境負荷低減――を技術提案の際の課題に設定。このうち周辺環境との調和では、千葉公園への立地を考慮したデザインと、隣地に整備される千葉公園ドームとの連続性や調和性を意識することを求めている。

 計画では、新体育館の位置付けを集約施設の機能を継承し、市民大会の利用を想定した「全市的スポーツ施設」と、市民の一般利用を目的とした「区拠点スポーツ施設」とし、市のスポーツ拠点施設として、市民総体や障害者スポーツ大会などの大会が開催できる施設であるとともに、スポーツを通じた市民交流の拠点施設としてユニバーサルデザインにも対応。経済性・維持管理に配慮しながら、避難所や地域防災拠点としての必要機能を備えた施設にするとした。

 既存の競輪場用地は国有地だったため、市は29年12月補正予算の競輪事業特別会計で、競輪場の再整備に17億9,800万円、公共用地取得事業特別会計で千葉公園体育館に15億8,980万円の用地費をそれぞれ確保するなどしていた。

選定スケジュール
プロポーザル手続き開始の公表及び
公表に伴う書式のダウンロード
~5月15日(火)
一次審査に係る質問の受付 ~5月9日(水)
一次審査の質問に係る回答の公開 5月11日(金)~5月15日(火)
一次審査に係る参加表明の受付 5月15日(火)まで
技術提案提出要請(選定通知) 5月22日(火)
非選定通知 5月22日(火)
一次審査結果の公表 5月22日(火)
二次審査にかかる質問の受付 5月25日(金)~6月1日(金)
二次審査の質問に係る回答の公開 6月8日(金)~6月22日(金)
二次審査技術提案の提出 6月22日(金)まで
ヒアリング 6月27日(水)
特定者への通知 6月29日(金)
以降速やかに
非特定通知
二次審査結果の公表
特定された技術提案の公表 1カ月

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