年内の新築着工へ 女川に水産加工・冷凍工場(ワイケイ水産)

[2018/7/6 宮城版]
 水産加工業のワイケイ水産(牡鹿郡女川町、木村喜一代表取締役社長)は、同町が造成した水産加工流通施設用地に水産加工場と冷凍工場を新築する。新築工事の施工者は、3社から見積りを取り寄せ、10月ごろに1社を決定する見通し。年内の新築着工、来年8月ごろの完成が目標だ。

 工場は石浜地区の敷地7038平方mに建てる。建物はS造で延べ床面積が2950平方mを計画。このうち水産加工場は2階建て延べ850平方mの規模で、加工場や事務室、製品検査室などを配置する。主に煮魚を扱い、新たな商品開発も行う。冷凍工場は平屋で3000tの保管能力を確保。サバやイワシなど輸出用の原材料を扱う。新築の概略設計は宮城プラントがまとめた。

 ワイケイ水産は昭和43年2月の設立。営業品目は水産物鮮魚、冷凍加工品販売、水産物買付、冷凍食品加工販売など。現在は町内の石浜地区に加工場、鷲神浜地区に冷凍庫があり、今回は新たに第2工場を建てる。鷲神の冷凍庫は、第2工場の完成後に廃止する考え。

 第2工場の建設に当たっては、町が1月15日~2月28日に水産加工流通施設用地6区画への立地事業者を募集した際に、石浜地区の1区画に申し込んだ。残る5区画のうち、2区画には応募がなく、3区画には高政、マルキン、万石の粒の3社が立地する。いずれも町内の事業者。

 このうち高政は、石浜地区の敷地5573平方mを活用し、5000tの保管能力を持つ冷凍冷蔵施設を建てる計画。建設地の地盤調査を行った後、9月上旬をめどに新築設計業務を委託する予定だ。

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