サイクルセンターに約13億円 建築工事費を債務負担 12月補正予算案(名取市)

[2018/11/29 宮城版]
 名取市は28日、市議会12月定例会に提出する第7号一般会計補正予算案を公表した。復興交付金の積み立てなど37億6114万円を追加し、その総額を511億7850万円とする。閖上地区に再建するサイクルスポーツセンターについて、宿泊管理棟などの建築工事費として、期間を30~31年度、限度額を13億1600万円とする債務負担行為を追加。発注時期は年末から年明けとなりそうだ。
 同センターの宿泊管理棟は、RC造4階建て延べ2526平方mとし、1階にレストランや総合フロントを配置。2階は温泉施設、3~4階は宿泊エリアとなっている。津波避難ビルの機能として、ペントハウスには700人の一時避難が可能なスペース、自家発電機などを設ける計画。実施設計は構建築設計事務所(仙台市青葉区)が担当している。
 見通しでは建築工事は一般競争入札で公告し、30年度の2月議会に契約議案提出を目指す。敷地の造成や走路などの工事は加賀田組(東北支店・仙台市宮城野区)が落札者となっている。建築工事、造成工事ともに32年7月末に完了検査を受け、準備期間を経て32年秋の開業を目指す。
 このほか補正予算案には、復興まちづくり事業に工事費18億4126万円を追加。これは増田川線や閖上南北線、北釜線など津波二次防御ラインの築造、閖上地区のにぎわい拠点周辺散策路等に係る工事費となっている。散策路には実施設計費も合わせて計上している。
 補助金では私立認可保育所の施設整備費として1億1189万円、地域型保育施設整備費として4725万円を措置。災害復旧費には公衆便所の工事費として4600万円を追加するなどしている。

Comments are closed.


Powered by WordPress, WP Theme designed by WSC Project.