勝田台駅南口駅広を整備へ パシコンで予備設計(八千代市)

[2018/12/27 千葉版]
 八千代市土木建設課は、26日に開札した指名競争入札で、京成電鉄勝田台駅南口駅前広場の整備に伴う予備設計業務を、パシフィックコンサルタンツ(千葉事務所・千葉市中央区)に委託した。履行期間は31年11月29日までとしている。エレベーターの新設や歩道の拡幅などにより歩行環境の改善やバリアフリー化などを図る方針で、33年度の着工を目指すとしている。

 勝田台駅南口の駅前広場の整備に当たって市は、29年度から基本計画案の策定に着手。今年7月のパブリックコメントを経て、今年10月にまとまった。

 同駅は東葉高速線東葉勝田台駅の開通により、ターミナル駅としての機能が付加されたため、周辺道路や駅前広場が路上駐車や交通渋滞などにより交通環境が悪化している、駅舎の地下コンコースと南口駅前広場をつなぐ階段やエスカレーターは設置されているもののエレベーターがなく、バリアフリー化されていないことで、これらの対応策が課題となっている。

 計画では現状の課題として、タクシー乗車場・待機場、バス乗車場の利用が適正でないこと、一般車が路上で乗降していること、南側歩道の一部が非常に狭くなっていること、一方で北側歩道も滞留空間が不足していることなどを挙げている。

 エレベーターの設置に向けては、勝田台駅南口駅前広場と同駅舎(地下1階)を接続するエレベーターの配置について検討。設置位置は、駅舎内に設置可能な空間がないことから、地上部は南口駅前広場(道路上)、地下部は駅舎の地下通路とし、配置について駅前広場のレイアウトと整合を図るとした。

 基本計画では、駅舎側にエレベーターを配置するA・Bの2案と、車道側に配置するC案の3つを比較・検討。駅舎側の2案では、エレベーターが駅舎側にあるため、車両の視認性に影響を及ぼさないメリットがあるものの、歩行者の通行動線と滞留空間が錯綜することに加え、歩行者動線に優れず、通路延長が長くなることから経済的にも不利となるとした。

 残る車道側のC案は、車両の視認性が低下する恐れがある一方で、滞留空間が確保でき、歩行者の円滑な移動が可能となることや、歩行者動線に優れ、通路延長が短くなることから経済的にも有利となることから、C案を採用することにしたとしている。

 広場のレイアウトも、東西南北の歩道でシェルターなども含むものの全てで幅員4・5m以上(有効幅員2・0m以上)とする。とくに北側歩道はエレベーター幅を考慮し全幅を7・2m以上とする。

 計画では各歩道の拡幅をメーンに、タクシー降車場の新設やバス待機場の新設、エレベーターの新設によるバリアフリー動線の確保を図っていく方針だが、今回の予備設計などで地下通路の構造や駅舎接続部の開口位置を検討する過程で、エレベーターや地下通路の位置、北側歩道の乗降場配置が変更となる可能性があるとしている。

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