処理施設、4カ年158億円 19年度予算 湖北分署は用買(我孫子市)

[2019/2/23 千葉版]
 我孫子市(星野順一郎市長)は22日の会見で、2019年度の当初予算案の概要を明らかにした。一般会計は、前年度比0・7%減の総額379億6,000万円を計上。同会計に占める普通建設事業費は15億3,522万円(補助3億6,325万円、単独11億7,197万円)で、同43・7%の減。大幅増だった前年度に比べて落ち着いた。移転改築する東消防署湖北分署は用地取得費などを計上するとともに、同じく建て替えを図る新廃棄物処理施設(クリーンセンター)は次年度に事業者を決定する。

 

湖北分署と総合訓練施設の整備イメージ

湖北分署と総合訓練施設の整備イメージ

湖北分署は築45年以上が経過し、老朽化が著しい庁舎を移転改築するとともに、総合訓練施設を新たに整備するもの。中里地区の若草幼稚園西側への移設が計画されており、基本・実施設計への着手は20年度からを予定。24年度の供用開始に向け19年度は、用地取得費7,676万円、整備用地の仮囲い設置工事費104万円などを計上している。

 新廃棄物処理施設の運営・維持管理事業では、19年度中の事業者決定と契約に向け、施設整備費として19~22年度の4カ年総額158億円の継続費を設定するとともに、維持管理についても限度額112億3,769万円の債務負担行為を設定する。

 DBO方式を採用する新クリーンセンターは、年間計画処理量に2万7,206t、処理方式はストーカ式焼却炉(日量60t×2炉)を想定。23年4月の供用開始を目指しており、19年度は環境影響評価などを継続するとともに、土壌汚染対策工事に向けた実施設計委託料1,000万円などを計上。事業者選定支援等業務(アドバイザリ業務)は国際航業(千葉支店・千葉市美浜区)に委託している。

 手賀沼公園・久寺家線道路改良事業には19年度、用地取得費1億1,788万円、物件補償費1億1,361万円などを計上。手賀沼ふれあいライン(手賀沼公園付近)と国道356号(寿防犯ステーション付近)を結ぶ都市計画道路の物件調査なども予定している。

 水害対策では、各排水区での工事などに合わせて5億0,150万円を投じるとともに、補正予算案でも5,500万円を計上。我孫子4丁目調整池と柴崎排水区後田樋管は19年度中の完了を目指すとする一方、布佐排水区と柴崎排水区では、引き続き雨水幹線の整備を予定。天王台6丁目地区では、雨水幹線整備工事の19年度末の完了を予定するとともに、若松地区ではバイパス管の工事を継続する。

 下新木踏切とその接続道の拡幅を図る下新木踏切道の改良事業は用地取得など7,300万円を充てる。19年度からは2カ年計画で、JR東日本が踏切改良工事を実施する予定でいる。

 主なものではこのほか、市民体育館や市営住宅をはじめとする公共施設の老朽化対策に1億6,086万円を計上するほか、旧井上家住宅の母屋保存整備工事に向けて、実施設計を2カ年で進めるため、19年度は307万円を充てる。老朽化した小中学校の老朽化対策など教育環境の整備に向けては、1億1,373万円の確保を目指すのに並行し、中長期的なトータルコストの縮減と予算の平準化を図るため、学校施設の個別施設計画の策定に1,063万円を計上する。

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