新規2地区でほ場整備 栗原の津久毛、瀬峰地区(県北部振興)

[2019/4/9 宮城版]
 県北部地方振興事務所は、農業競争力強化農地整備事業の新規事業箇所として、本年度から栗原市の津久毛地区と瀬峰地区でほ場整備を進める。津久毛地区は受益面積が366haで、事業期間が2019~26年度、総事業費が72億5900万円。瀬峰地区は受益面積が53haで、事業期間が19~24年度、総事業費が13億2000万円となっている。
 津久毛地区は、北上川水系三迫川の流域に位置する水田地帯で、現況の農地が10a区画になっている。同事業の区画整理で標準区画を1haに大区画化し、農道や排水路、用水路などを整備し直す。区画整理の基本計画作成業務は、16年度と17年度に渡工測量設計(栗原市)が担当した。
 整備計画では、道路が延長30km、用水路が延長23.5km、揚水機場が2カ所、排水路が延長30.9km、暗渠排水が366haとなっている。
 道路は幅員5mを確保し、うち3~4mを砂利敷きで仕上げる。用水路は一部でベンチフリュームを使用するものの、多くがパイプラインとなる。排水路は延長1.9kmが張りブロックで、残りが排水フリュームを用いる。
 瀬峰地区は、北上川水系小山田川の流域に位置する水田地帯。現況の農地は10a区画となっており、これを1ha区画に整える。併せて、道路を5mに拡幅し、排水路を排水フリューム、用水路をパイプラインで整備し直す
 地区内の道路は延長6.5km、用水路は延長6.7km、揚水機場は2カ所、排水路は延長5.1km、暗渠排水は53haを整備する計画。区画整理の基本計画作成業務は、16年度と17年度にウイル(同)に委託した。
 本年度は津久毛地区に1億200万円、瀬峰地区に8000万円の事業費が配分されており、両地区とも県北部地方振興事務所栗原地域事務所を通して、区画整理の実施設計業務を委託する。工事は20年度から進める見通し。

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