消防署新築を7月公告 設備工事と分離で(東松島市)

[2019/5/17 宮城版]
 東松島市は、東松島消防署の移転新築工事について、建築、電気設備、機械設備の3件に分離し、7月に一般競争入札を公告する予定だ。8月に開札し、市議会9月定例会で工事契約の承認を得る考え。工期は9月からの約14カ月を見込んでおり、来年12月1日からの供用開始を目指す。工事費は、本年度予算で4億8000万円を計上するとともに、19~20年度の債務負担で限度額7億2000万円を設定している。
 同署の移転先は、矢本市民センターの西隣で、現地が駐車場となっている。近隣には体育館も建っており、同センターや消防署を含めた一帯を防災拠点に位置付けている。
 新消防署の敷地面積は4500平方m。消防庁舎はRC造5階建て延べ1560平方mの規模で、1階に車庫や仮眠室、2階に事務室や会議室などを配置し、3階以上を訓練塔に活用する。3階以上は二つの塔が突き出る形となり、その塔にロープを張って移動する訓練などを行う。
 敷地内にはこのほか、RC+S造3階建て延べ130平方mの訓練塔や、駐輪場、プロパン庫、ごみ置き場などを設ける。こちらの訓練塔では引揚訓練や消火訓練などを実施する。
 新築の実施設計業務は日新設計(仙台市太白区)に委託した。新庁舎には7台の消防車両を格納する計画で、現在使っている車両をそのまま移動させる。
 既存の東松島消防署は、矢本字上河戸245の敷地に設けられている。敷地面積は1645平方m。消防庁舎はS造平屋570平方mの規模。1973年に建設され、老朽化が進んでいるほか、訓練スペースも十分にないことから、移転新築することにした。新庁舎の完成後は、既存庁舎を解体撤去する。

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