ケアハウスを来月公告 気仙沼市階上地区に新築(千香会)

[2019/9/19 宮城版]
 社会福祉法人の千香会(気仙沼市)は、同市階上地区に地域密着型特定施設入居者生活介護(ケアハウス)の新築を計画しており、県から補助金の内示が下り次第、来月末にも新築工事の入札を公告する考えだ。来年3月までの完成、同4月の開所が目標となっているものの、内示が遅れているため、来年度にずれ込む可能性がある。
 ケアハウスは「ケアハウスぽらん気仙沼」(仮称)で、建物が木造平屋1490平方mの規模。敷地は面積が2454平方mで、更地になっている。定員は29人。新築設計業務は吉田建築研究所(仙台市泉区)に委託した。
 建物には定員と同じ数の個室を設け、各部屋にキッチンなどを備え付ける。実績があるグループホームのノウハウを生かし、定員を10人、10人、9人の3ユニットに分けて運営する。
 建設費は約2億5000万円を試算しており、国の地域医療介護総合確保事業補助金を活用する。補助金は国の財源を活用し県から気仙沼市を通じて配分されることになる。
 同市によると、通常は6~7月に県から内示が下りるのだが、今回は遅れている。市はすでに補助金を予算計上しているため、内示が下りれば工事入札などが可能になる。
 千香会は2015年3月に設立した。同市内では東新城1丁目に「グループホームぽらん」を開設しているほか、デイサービス施設を設けている。
 同市では第7期気仙沼市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画に基づいて地域密着型サービスの実施予定者を随時募集している。2月には応募があった中から、千香会やビジュアルビジョン(さいたま市)など3者を同サービスの実施予定者に選んだ。

建設予定地が変更で再申請 ビジュアルビジョン

 ビジュアルビジョンは、気仙沼市赤岩舘森地区に定員18人の認知症対応型共同生活介護施設(グループホーム)を新築する計画で、同市から地域密着型サービスの実施予定者に選ばれていたが、建設予定地が変更になったため申請を一度取り下げ、来月末に再申請する。
 同社によると、すでに1000平方m弱の土地を別の場所に確保しており、そこに木造2階建て延べ約580平方mのグループホームを新築する。開所時期は来年度になる見通し。

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