川俣ダムのアンカー補強を継続 鬼怒川ダム事業概要 堰堤維持と改良に35億円

[2019/12/14 栃木版]
 国交省鬼怒川ダム統合管理事務所が所管する川俣ダムは、アンカーによる補強工事が4年目に入るとともに、施工後は経過を観測するためモニタリングを実施し後年度の対策を検討していく。丸山日登志所長がインタビューに答えたもので、補正予算の防災・減災対策事業を含め、今年度4ダムの堰堤維持費に21億円、堰堤改良費には14億円を配分した。防災・減災対策では、ダム直下流域の一級河川鬼怒川で浸水想定区域図の検討を踏まえ、警報所の耐水化に着手する。      =2面に丸山所長インタビュー

 維持管理事業では五十里ダム放流設備の修繕に当たり、主ゲートの水密ゴム更新と油圧シリンダー分解整備、副ゲート油圧シリンダーの分解整備を実施する。改良事業では、川俣ダムの堤体を支える基礎岩盤の法面補強工事を継続する。

 五十里ダムの新コンジットゲートの水密ゴムと油圧シリンダーは、設置から16年以上が経過しており、変形による損傷や異音が見られるという。修繕を行わないとゲートの機能に支障が及ぶ危険性が高いため、更新を行い、放流設備の機能を維持していく。

 川俣ダムは16年度に、ダム下流左右岸の法面で基礎岩盤を安定化させる工事に着手。過去に施工したアンカーが劣化しているためで、今年度はダム直下の左・右岸の法面を継続して施工する。アンカーは、ダムを支える左右岸の断層に設置。岩盤全体を一体化させることで、アーチダムの支持地盤としての機能確保を図るとしている。

 CCTVの設置は湯西川ダム、設備更新では川俣ダムが対象。旋回式カメラを1台新設するほか、更新は3台。老朽化に伴う建屋の改修では、川俣と川治ダムを施工。屋上防水や外壁改修等を行い、延命化を図る。

 川治ダムでは、堤内排水設備として水中ポンプと操作盤の更新、土砂の掘削や網場の設置工事を実施。また、湯西川ダムでは巡視船を係留する設備を新設する。

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