鷺沼地区の区画整理へ設計 計画や事業費概算も(習志野市)

[2020/4/28 千葉版]
 習志野市区画整理課は2020年度、市が支援する組合施行による鷺沼地区土地区画整理事業(仮称)に伴い、調査業務を進める。区画整理事業に当たっての基本計画から基本設計を予定しており、業務は6月4日開札予定の一般競争入札で委託する考え。成果は年度内にもまとまる見通しで、追って近く決定する予定の「まちづくり検討パートナー」の意見も取り入れながら、業務を進めたい方針だ。

 同業務(鷺沼地区土地区画整理事業(仮称)調査業務)は、同区画整理の事業化に向けて具体的に検討し、施行準備を進めるため、区画整理の設計のほか基本設計、地区界測量などを実施し、別途発注する現況測量などの結果や、まちづくり検討パートナーからの提案、土地所有者の意向を反映した事業計画書の案を作成するのが目的。予定価格には6,910万円(最低制限価格5,492万8,000円、いずれも税抜き)を設定した。

 入札の参加資格は、市の入札参加者名簿で登録区分「測量・コンサル」のうち、希望業種が大分類「測量」、中分類「測量一般」、かつ大分類「土木関係建設コンサルタント業務」、中分類「道路」、「下水道」、「都市計画および地方計画」、「宅地造成」の全てに登録があることなどとしている。

 業務内容は、設計の方針・画地街区のほか、道路・整地設計、排水計画、公園緑地や施設、供給施設の設計のほか、総工事費の概算などといった区画整理設計と基本設計のほか、整備効果の調査、基本計画の作成、事業計画調査と事業計画案の作成などとした。

 一方で「鷺沼地区土地区画整理組合設立準備会」が、今年1月から「将来の業務代行予定者となっていただくことを期待して」募集を開始し、今月下旬にも決定予定だった「まちづくり検討パートナー」は、新型コロナウイルス感染症の影響で総会が開かれずに決定が遅れている状況となっている。

 対象の鷺沼地区は、市の中央部東側で、千葉市との市境に位置した約43haの市街化調整区域。眺望の良い一団の区域となっているとともに、JR津田沼駅や京成津田沼駅、幕張本郷駅など鉄道駅や京葉道路幕張インターチェンジへのアクセスも良好な地区で、海浜幕張地区にも近いなど非常に利便性が高い地区だとしている。

 また、現在の準備会の対象者は検討区域内の農地所有者を対象としており、昨年11月末時点の加入者は農地所有者197人中177人となっている。昨年10月には市に技術援助申請書を提出した。

 今後のスケジュールでは、20年度に事業計画案を作成した上で仮同意を取り付け、翌21 年度は事業計画や定款の作成、22年度に本同意取得や農用地除外、市街化区域編入への手続きを進め、23年度には組合の設立認可を得る予定でいる。

 同準備会でパートナー募集に当たり、同地区におけるまちづくりのコンセプトについてのほか、その実現に向けた都市としての拠点性を持たせる機能、事業の土地利用計画、その計画を実現するための企業誘致方法や保留地取得などの事業推進に対する考え方、事業の実施体制などについての提案を求めている。

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