草川原橋で橋脚補強 水産研究センターの修繕も(県の追加発注予定)

[2020/5/9 千葉版]
 県が今月1日付で見直した、2020年度の発注予定工事が8日、明らかになった。県土整備部では47件、農林水産部では再整備が計画されている水産総合研究センター発注分の7件が追加になるなどしている。県土整備部では道路環境課が、道路メンテナンス(橋梁)工事として、君津市草川原で国道465号の草川原橋の橋脚補強工を、12カ月の工期で第3四半期(10~12月)にも一般競争入札予定でいる。

 県土整備部が所管するものでは、山武土木事務所が11件、夷隅土木事務所が9件、君津土木事務所が11件をそれぞれ追加するなどした。全て指名競争入札の対象としている。

 山武土木事務所は、各200mの舗装補修工事を管内6カ所で第1四半期(4~6月)にも入札予定であるほか、護岸工4件と河道掘削工1件を追加している。このほか、同事務所の本課発注分として、広域河川改修(復興)工事または海岸基盤整備(復興)工事として、真亀川などで陸閘設備の工事3件が予定されており、監視制御設備工または警報設備工計3件の一般競争入札を第一四半期に計画している。工種はいずれも電気通信工事。

 夷隅土木事務所が追加した工事は、橋梁の補修工事が目立っている。このうち、勝浦市大沢の国道128号では、防災・安全交付金を活用した大沢1号橋と大沢2号橋の高欄取替工がそれぞれ予定されており、第2四半期(7~9月)にも入札予定(とび・土工・コンクリート工事)。その他の橋梁補修は、いすみ市や御宿町、勝浦市で▽前川橋▽太古橋▽父母橋▽興津橋▽要子庵大橋──の断面修復や伸縮装置の取替、橋面舗装などを見込んでいる。

 これらのほか、君津土木事務所では県単河川改良工事3件、県単道路改良(一般・リゾート)工事4件、県単道路改良(幹線)工事4件がそれぞれ追加されるなどした。

 変更分についてみると、営繕課が当初工期に17カ月を見込んでいた千葉市中央区千葉港の県社会福祉センター新築工事は、工期を19カ月とした上で、あらためて建築・電気・機械の3分離で第2~3四半期の一般競争入札を計画。新施設はS造5階建て(ほか1棟)延べ5,399平方mで計画。

 同様に工期を11カ月としていた千葉市若葉区加曽利町の桜が丘特別支援学校教室棟増築工事も、工期を13カ月に改めた上で、第2四半期の3分離発注を目指す。増築棟はRC造平屋建て延べ1,028平方mの予定。施設改修課による房総のむら風土記の丘資料館大規模改修工事の3件も、工期を16→18カ月とする。

 農林水産部の水産総合研究センターでは、勝浦市にある生産開発室や、南房総市千倉町(本所)の種苗棟などで修繕工事または設備更新工事の発注を、第1~2四半期に予定。老朽化の解消と効率化が計画される水産総合研究センターでは、18年度までにまとめた「県水産総合研究センター施設の再編整備計画」に基づき、県内に点在する研究所の統廃合を含む再編を計画しており、20年度はこのほか、富津市の東京湾漁業研究所で基本設計に着手するなど、25年度からの全面供用を目指す(発注予定工事の詳細は、ちば電子調達システムを参照)。

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