中央復建JVを特定 交通ターミナル検討プロポ 仙台駅周辺に整備(仙台河川国道)

[2020/7/29 宮城版]
 国土交通省仙台河川国道事務所は、「仙台都市圏交通結節点調査検討業務」の簡易公募型プロポーザルで、中央復建コンサルタンツ(東北支社・仙台市青葉区)・みずほ総合研究所(本社・東京都千代田区)設計JVを受託候補者に特定した。今後に見積もり合わせし、金額が折り合えば同JVと契約する。検討業務では、仙台駅周辺に交通ターミナルのような結節点を設けるため、整備方針案などを作成する。
 仙台駅周辺は高速バスの発着場所が点在しており、乗り継ぎが不便などといった問題がある。このような状況を解消するため、高速バスを中心とした新たな交通結節点のあり方を検討している。
 今回委託する業務では、仙台都市圏が抱える課題や求められる機能に対し、仙台駅が交通結節点として適切な効果を発揮できるようにするため、交通結節点整備方針案と事業協力者公募条件案の作成や、交通結節点機能強化検討会(案)の運営補助などを行う。履行期間は2021年3月12日まで。
 交通結節点の検討に当たっては、昨年度に「仙台管内道路交通環境検討業務」を日本工営(仙台支店・仙台市青葉区)に委託した。この業務では仙台駅の機能を高め、鉄道や高速バス、タクシーなどさまざまな交通機関で定時性を確保できるように、ターミナル施設の規模や候補地、整備手法などを検討した。
 ターミナル施設の候補地に関しては、仙台の中心部と東部地区を結ぶ地域高規格道路として「仙台東道路」の整備を同事務所が計画しており、その整備ルートも考慮しながら、仙台駅周辺のインターチェンジなども含めて選定することになりそうだ。民間力が発揮できるような形での施設整備を視野に入れており、今後に事業協力者を募り、提案を求める見通し。

Comments are closed.


Powered by WordPress, WP Theme designed by WSC Project.