造成の特別会計新設 柳の目地区に産業用地 年度末に工事発注へ(東松島市)

[2020/9/2 宮城版]
 東松島市は1日、9月補正予算案を公表した。新たに「柳の目地区産業用地造成事業」の特別会計を新設し、2億3300万円の事業費を計上した。農地を購入して産業用地に整備するため、2億2300万円を土地購入、1000万円を既設パイプラインの撤去工事に充てる。本格的な造成工事は別途予算計上して年度末に発注し、2022年度の完了を計画している。
 産業用地を生み出すのは、赤井字新南の土地で、開発面積が約3.6ha。県石巻合同庁舎の西側で、現況は水田となっている。全体のうち、約3.3haの土地を購入する。造成後は自動車関連の企業を誘致する予定になっている。
 用地造成に向けては、本年度に地質調査・解析調査業務を不二ボーリング工業(仙台支店・仙台市若林区)、測量調査設計業務を国際開発コンサルタンツ(仙台支店・仙台市青葉区)に委託した。
 測量調査設計業務は、開発造成に向けた設計と、給水管や汚水管、調整池などの実施設計をまとめるほか、基準点測量や現地測量、用地測量を行う。農地転用や農業振興区域の除外、開発行為の申請といった手続きも進める。履行期間は2021年2月26日まで。
 市は開発事業を進めるに当たり、用地買収や造成工事、用地売却を今後に予定していることから、特定の事業に係る予算運用を明確にするため、新たに特別会計を設置することにした。
 

体育館改築で設計費

 
 同市の一般会計9月補正予算案は、14億1137万円を追加し、総額を347億3177万円とする。建設関連では、赤井小学校の講堂改築工事設計業務委託費に、2020~21年度で限度額1950万円の債務負担を設定。このうち、780万円は本年度の支出予定として予算計上した。
 赤井小の講堂は、RC造平屋572平方mの規模。1977年に建てられた。体育館として利用している。当初は大規模リフォームを予定していたものの、楠山設計に委託して建物を調査した結果、改築が必要と判断した。現地で建て替える予定だが、今後に委託する設計業務を踏まえて改築の場所や方法を決める。
 一般会計の9月補正ではこのほか、停電時避難誘導用ソーラー街灯整備工事費に4670万円、亀岡地区学習等供用施設解体工事費に3500万円、新町地区他排水機場整備工事費に2342万円、大島・小分木地区集会所移転新築工事設計業務委託費に922万円を盛り込むなどした。
 予算案は3日開会の市議会9月定例会に提出する。

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