齋藤建築で改修方針 稲毛高校・附属中学校(千葉市)

[2020/10/28 千葉版]

大規模改修を計画している市立稲毛高校・附属中学校

大規模改修を計画している市立稲毛高校・附属中学校

 千葉市は、2022年4月に中等教育学校に移行する市立稲毛高等学校・附属中学校について、大規模改修に向けた基本方針の策定に着手する。同業務を齋藤建築設計事務所(千葉市美浜区)に委託した。市教育改革推進課は、同業務の成果を踏まえ、21年度にも設計業務に着手したい考えだ。

 委託先は6社による希望型指名競争入札で選定を進めた。入札を実施したところ不調となったことから、随意契約に切り替え、同社と425万円(税抜)で契約している。

 件名は「千葉市立稲毛高等学校及び附属中学校改修基本方針策定業務委託」。対象施設の規模はRC造4階建て延べ2万0148平方m。1978年度に完成した施設で、築40年以上が経過している。

 同業務では、対象施設の建物劣化度調査によって確認された諸課題を整理し、今後の施設活用計画などを踏まえ、効率的・効果的な改修基本計画案をとりまとめる。履行期限は2021年2月1日まで。

 磯野和美教育長は、新校舎について、生徒が学びやすく、教職員が働きやすい教室配置を検討し、大規模改修を実施する考えを示している。

 市立稲毛高等学校・附属中学校は、2022年4月に県内の公立学校として初めてとなる中等教育学校に移行することを決定している。中学校に相当する「前期課程」3年間、高等学校に相当する「後期課程」3年間の6年間の中高一貫教育を、1つの学校で一体的に行う中等教育学校となる。

 中等教育学校は、現在の稲毛高等学校・附属中学校(美浜区高浜)に設置。定員は1学級40人、1学年4学級160人、全校24学級960人を想定。通学区域は千葉市全域とする。

 22年4月に中等教育学校の前期課程1年生が入学し、その後、年次進行で中等教育学校に移行する。27年度には、6学年の全てが中等教育学校となる予定だ。

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