建築費が概算で5.2億円 基本設計は来月完了へ(石巻市 河北統合保育所)

[2020/11/5 宮城版]
 石巻市は、河北地区統合保育所(仮称)の新築基本設計業務について、履行期間を当初の9月30日から11月13日までに変更した。基本設計時の概算では建築費に5億2000万円を見込んでいる。この中には造成費は含まれていない。11月以降の年度内に実施設計業務を委託し、来年度の工事発注、23年4月の開所を目指す。
 統合保育所は、小船越字後223-2の市有地に新築する。敷地面積は約1haで、うち約4500平方mを保育所に活用する。ここには以前、仮設住宅が建っていた。現在は更地になっている。
 約1haの敷地は、南西側が市道、北東側がJAの冷凍保管倉庫、南東側が建設会社の敷地、北西側が農道に隣接している。ただし、北西側の約半分の土地は余剰地とし、南東側を保育所用地とする。入口は東側に確保する。
 建設会社の敷地や余剰地との境界には管理用のフェンスを設ける予定。冷凍保管庫側にはすでにJAのネットフェンスが置かれている。冷凍保管庫とは逆側の市道は、建設予定地よりも1m弱ほど低い位置にあるため、擁壁を設置して法面を抑え、その上で管理用フェンスを設けることを検討している。
 このほか、建設予定地の周囲に排水側溝を敷設する見込み。造成工事ではこれらの土木施設を整備する。市は造成の測量設計業務を日野測量設計(石巻市)、地質調査業務を明治コンサルタント(仙台支店・仙台市泉区)に委託した。造成方法は検討中のため、構造物が変更になる可能性もある。
 保育所の園舎は木造平屋900平方m程度の規模で、保育室や調理室、トイレなどを配置する。敷地内には園庭や駐車場などを整備するほか、木造2階建て延べ80平方m程度の倉庫を建てる予定。定員は70人を見込む。
 新築の基本設計業務は、日総研(東北事務所・仙台市青葉区)に委託している。13日までに同業務をまとめ、地域住民などに説明した上で、実施設計業務を委託する。9月補正予算では実施設計の業務委託費に2700万円を計上している。

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