配置イメージ案など提示 八幡宿駅西口 新たな複合施設 市原市が懇談会

[2020/11/17 千葉版]

地域懇談会ではグループ討議を実施

地域懇談会ではグループ討議を実施

 市原市は14日、JR八幡宿駅西口地区の新しい複合施設を考える「地域懇談会」を開いた。複合施設の配置イメージや民間施設機能、フロアレイアウトイメージなどの案が示された。パシフィックコンサルタンツ(千葉事務所・千葉市中央区)で民間活力導入可能性調査を進めており、年度内に調査結果をとりまとめる。

 地域懇談会では、公共施設再配置の取り組みや、八幡宿駅西口公共施設再配置基本計画、民間活力導入可能性調査(中間報告)などを説明した後、参加者によるグループ討議を実施した。

 冒頭、渡邉智彦・都市戦略部長は、公共施設の現状や課題などを説明した上で「公共施設再配置のモデルケースとなっている八幡宿駅西口の整備を契機として、地域のにぎわいを作り出していきたい」と意気込みを語った。

 民間活力導入可能性調査では、基本計画に基づき、複合施設整備を具体化するため、施設整備や運営に関する事業手法などの調査検討を進めている。主な調査内容は▽複合施設の導入機能・諸室を満たす建築計画▽公民連携による整備・管理手法の検討▽収益施設の導入可能性▽跡地活用方針の検討──など。

 その中間報告をみると、複合施設のフロアレイアウトについて▽体育室を置く階数と分棟▽図書室を置く階数▽施設の階数──などを検討した結果、施設は3階建てとし、1階に図書室、2階に体育室をそれぞれ設置するイメージ案をとりまとめた。

20201117c01 配置については、オープンスペースと施設の位置関係などを検討。その結果、敷地中央に複合施設、白金通り沿いに広場やはらっぱ(こども園)を配置し、駐車場は敷地の北側と西側に確保するイメージ案となった。既存の樹林は保全・活用する方向で検討している。

 跡地や複合施設への導入が考えられる民間施設機能案では、ニーズと施設の過不足により、必要な機能などを整理している。

 これらの説明を受け、「複合施設のレイアウト」と「オープンスペースの利用」をテーマにグループ討議を実施。参加者からは、音楽ホール機能導入などを求める意見のほか、駐車場の立体化などの提案が出された。

 八幡宿駅西口公共施設再配置基本計画をみると、対象施設は▽八幡公民館▽市原青少年会館▽市原市武道館▽教育センター▽青少年指導センター▽八幡認定こども園▽市原支所──の7カ所。このうち八幡認定こども園以外の6施設について、機能を集約し、新たな価値を付加した複合施設を整備する計画だ。

 建設予定地は、「八幡運動公園・市原青少年会館の敷地」とする。敷地面積は約2万3700平方m。複合施設全体の面積は約5500平方m規模を想定している。

 整備費は、調査・設計含む建設費27億5000万円、駐車場など外構整備費1億2000万円、廃止施設の除却費1億2000万円の計30億円を概算している。

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