メインスタンド改修 過去最大365億円(鎌ケ谷市21年度予算)

[2021/2/2 千葉版]

改修に着手するメインスタンド

改修に着手するメインスタンド

 鎌ケ谷市(清水聖士市長)による、18日開会の市議会定例会に上程する2021年度予算案の概要が明らかになった。一般会計は前年度当初比3.9%(13億7000万円)増の総額365億8000万円で、過去最大になる見通しだ。特別会計を含めた市全体の支出規模は569億8300万円で同3.2%の増。施設長寿命化には総額9億1255万円を投じ、小・中学校防火戸・防火シャッターや陸上競技場メインスタンドの改修工事に着手する。

 一般会計のうちの普通建設事業費は32億1298万円(前年度比5.7%増)で、うち補助事業が12億1278万円(同30.6%増)、単独事業が19億9920万円(同5.3%減)。

 建設関連の新規事業をみると、道野辺小学校の受変電設備改修工事に7572万円、市制記念公園トイレ改修工事に3643万円、東初富2丁目地区の排水施設整備に1054万円、市民体育館ボイラー改修工事等に889万円を確保、老朽化した施設の維持保全を図る。

 有形文化財に登録された澁谷家住宅の保存活用事業には1億5388万円を計上。主屋や米蔵などの保存・公開に向け、用地取得を進める。

 民間保育所整備事業には7862万円を配分。公募により選定した民間事業者に補助金を支給する。開園予定日は22年4月。定員は90人。

 新鎌ケ谷駅周辺地区市街地整備促進事業には222万円を投じ、中地区における歩行者専用道路の整備に必要な測量に着手する。

 このほか、東初富テニスコートの用地取得に6909万円、都市計画道路3・4・10号中沢北初富線(中沢)の整備に伴う用地交換に593万円を予算化する。

 一方、継続事業では、施設長寿命化のための大規模改修工事に着手。小・中学校防火戸・防火シャッター改修工事に3億4681万円、陸上競技場メインスタンド改修工事に1億4283万円、東部学習センター改修工事に7516万円、鎌ケ谷消防署外壁・屋上改修工事に7555万円、道野辺保育園など3園の防火設備改修工事に3275万円、鎌ケ谷コミュニティセンターの外壁等改修工事に2106万円を計上している。

 防火戸・防火シャッターの改修は全小中学校(14校)が対象。21年度中に完了させる。

 土木関連では、旧第一学校給食センター跡地の公園整備に3521万円、準用河川二和川(鎌ケ谷地区)の護岸改修に2196万円、鎌ケ谷小学校におけるマンホールトイレ整備工事に1678万円、鎌ケ谷2丁目地区の排水施設整備に840万円を投じる。

 また、準用河川二和川(馬込沢地区)のバイパス整備に2億8218万円、通学路整備事業(市道1号線・市道49号線)に5102万円、串崎新田貯留池整備に4974万円を予算化。用地取得などを進める。

 防災行政無線デジタル化整備事業には3億2189万円を充当。22年4月までに防災行政無線をアナログ方式からデジタル方式に更新するため、21年度は屋外拡声子局73カ所の工事に着手する。

 設計関連では、東道野辺5丁目地区の地域排水実施設計に1881万円、仮称・東部地区児童センターの実施設計に1448万円、長谷津市営住宅E棟屋上防水・外壁改修の実施設計に305万円を割り当てる。

 街区公園整備事業では、仮称・鎌ケ谷1丁目ふれあいの森公園の用地取得に1億4938万円、仮称・丸山3丁目ふれあいの森公園の用地取得に1523万円を確保し、県地方土地開発公社からの買戻しに充てる。

Comments are closed.


Powered by WordPress, WP Theme designed by WSC Project.