幕張町地区の変更了承 未整備区間 幕張本郷松波線(千葉市都計審)

[2021/2/4 千葉版]

一部ウェブ形式となった審議会

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 千葉市都市計画審議会(会長・北原理雄千葉大学名誉教授)が3日、市役所で開かれた。都市計画道路の変更案など2議案を審議し、原案通り了承された。幕張本郷松波線が対象で、未整備区間となっている幕張町地区が含まれている。延長750m区間で、幅員18mの都市計画道路を整備する計画。年度内の事業認可を目指す。

 都市計画道路3・4・37号幕張本郷松波線は、隣接の習志野市と連携する広域幹線道路に位置付けられ、起点の花見川区幕張本郷7丁目から、終点の中央区松波2丁目までの延長8710mにわたる幹線街路。

 都市計画区域を変更するのは、3・3・15号美浜長作町線西側の幕張町地区を含む区域と、供用済みの瑞穂橋を含む区域の2カ所。幕張町地区では、東幕張土地区画整理事業と併せて整備する計画だったが、街路事業で先行整備していく。

 幕張町地区は、上の台小学校付近から幕張中学校前交差点までの延長750m。道路規格は第4種第2級で、設計速度は時速50kmを計画している。

 幅員の標準断面は、車道3m×2、路肩1.5m×2、植栽を含む歩道4.5m×2の全幅18mを計画。この区間では、整備に併せて無電柱化を図っていく。

 浜田川などを跨ぐ橋梁区間は約117m。橋梁は橋台2基、橋脚4基の5径間を想定している。擦り付け道路までは計画道路の隣接地で高低差が生じることから、計画道路の両側に幅員5mの機能回復道路を整備する。

 幕張3丁目では、幕張369号線との交差部に交差点を新設する。幕張中学校前交差点では、現在のT字路から十字路に変更となることから、交差点改良を施す計画となっている。

 用地測量を進めている。3月ごろの都市計画変更、年度内の事業認可を予定している。その後、用地取得などを進め、早期の着工を目指す。

 幕張地区の整備により、幕張本郷から花園町まで約3.7kmがつながることとなり、アクセス強化が図られる。また生活道路からの交通転換や、緊急車両の到着時間短縮など、交通の利便性や防災機能の向上が期待されている。

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