南船橋駅前整備に継続費 電線共同溝など(船橋市21年度予算)

[2021/2/12 千葉版]
 船橋市の松戸徹市長は10日の定例記者会見で、15日開会の市議会定例会に上程する53議案の概要を明らかにした。一般会計は前年度当初比0.2%(4億8500万円)増の総額2121億7000万円。他の特別6会計と企業3会計を加えた市全体の支出規模は3739億2622万円で、同1.6%の減。一般会計は、前年度とほぼ同額となったものの、新型コロナウイルス感染症の影響がない場合の予算規模は2029億円で、実質4.1%減となる。JR南船橋駅南口道路及び電線共同溝整備事業に3カ年で総額11億3000万円の継続費を設定。船橋市運動公園前交差点改良や市営二和東第二団地の改修に着手する方針だ。

 一般会計の普通建設事業費は82億7470万円(前年度比54.3%減)で、補助事業が20億1327万円(同71%減)、単独事業が62億6143万円(同43.8%減)。事業を抑制したことや、4月に開校する塚田南小学校整備事業の完了に伴い大幅な減額となっている。

 建設関連の主な事業をみると、JR南船橋駅南口市有地の活用事業には5億3970万円を計上し、併せて、JR南船橋駅南口道路及び電線共同溝整備事業に21~23年度の3カ年で総額11億3000万円の継続費を設定。臨海部の玄関口および回遊性創出の拠点としてふさわしいまちづくりに向け、必要なインフラを整備する。

 継続費の年割額は21年度1億円、22年度7億6100万円、23年度2億6900万円。駅前広場ほか詳細設計はオオバ、電線共同溝詳細設計は東電タウンプランニングが担当している。

 交差点の改良には1億4735万円を配分し、併せて、船橋市運動公園前交差点改良事業に21~22年度の2カ年で同1億3500万円の継続費を設定。安全性の向上や交通渋滞の緩和を図るため、船橋市運動公園前交差点のほか薬円台交差点の改良工事に着手する。

 都市計画道路の整備には5億2658万円を投じ、幹線道路である都市計画道路の整備を京成西船橋駅周辺で進めるほか、東海神駅や高根台中学校周辺などで用地買収を進める。

 DBO方式による清掃工場の運営維持管理業務では、南部清掃工場に6億9273万円、北部清掃工場に4億4049万円を計上。

 このほか、市営二和東第二団地外壁及び屋上防水改修工事に2億1450万円、市立高校の施設整備に1億9219万円、既存排水路の長寿命化対策に1億1200万円、海神公民館の空調改修工事設計に980万円、一般廃棄物処理基本計画の策定に770万円などを盛り込んでいる。

 また、舗装修繕および道路排水整備費に限度額1億9000万円、西浦排水機場非常時ポンプ更新工事に同1億6115万円の債務負担行為を設定する。期間はともに21~22年度の2カ年。

 一方、下水道事業予算案では、都疎浜ポンプ場の実施設計に6349万円を確保。西浦下水処理場雨水沈殿池設備更新工事に総額2億6140万円、高瀬下水処理場汚泥処理中央監視設備更新に同2億9010万円の継続費を定める。期間はともに2カ年。

 市は、老朽化した都疎浜ポンプ場の建て替えを計画。既存施設はRC造2階建て延べ約300平方m。工事諸費などを含む概算事業費は11億円余。

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