塩谷町予算案 新庁舎建設に10.6億円 国体で町道2路線整備

[2021/02/19 栃木版]
 塩谷町は18日、2021年度当初予算案を発表した。一般会計は前年度当初比20.2%増の66億4100万円。普通建設事業費は、町役場新庁舎の建設着手などで130.0%増の18億1250万円と積極型予算編成となった。建設関連ではこのほか、国体に向けての会場整備や町道整備、東古屋地区の地下水調査、林道橋梁の修繕工事、山口上橋の上部工などを進めていく。
=2面に主要事業と予算額

 一般会計の重点事業では、新庁舎建設事業に1億6825万円を計上。基本設計案によると、旧玉生中学校跡地が計画地で、混構造の2階建て・延べ床4195.2平方mの庁舎を建設し、工期は21年10月~22年12月まで。23年1月の供用開始を目指す。2カ年の概算工事費(外構、進入路は除く)は、19億9875万円。

 ふにゅう保育園やしおやこども園の長寿命化計画の策定には、150万円を配分。東古屋地区での地下水調査業務には、2000万円を配分した。同地区では地元住民で水道を管理しており、住民の高齢化による施設管理の影響や、災害発生時には施設管理が困難になることから、新規の水源発掘に向けた調査を行うという。

 22年開催予定の国体関連では、カヌーコースや会場整備等で8732万円を計上。会場にアクセスする町道川村佐貫線には8500万円、同富士山前河原2号線には3000万円を配分した。道の駅「湧水の郷しおや」南から佐貫地区の鬼怒川沿いにおいて、拡幅整備(全体延長1500m、W8m)を計画。工事は20~21年度に実施する(近日中に20年度分の工事を入札)。

 道路整備ではこのほか、町道9路線の舗装修繕工事に1億0670万円を計上。林道船木沢線や山口線の橋梁補修工事には、3420万円を配分した。

 山口地内で町道新谷山口線が一級河川土佐川を渡河する山口上橋の架替えでは、上部工に7700万円を配分した。延長20m・幅員7mのPC中空床板橋を整備するという。設計は、富貴沢建設コンサルタンツ(宇都宮市)が担当。

 水道事業の資本的支出は、23.9%増の5億0204万円。老朽石綿管の更新などが中心になるとしている。

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