雨漏り対策の工法検討 18日に指名競争で委託(宮城県 石巻市総合体育館)

 [2021/5/12 宮城版]

雨漏り対策を計画している石巻市総合体育館

雨漏り対策を計画している石巻市総合体育館


 石巻市教育委員会体育振興課は、市総合体育館の雨漏り対策に向け、漏水調査と屋上防水改修工法の検討業務を一括し、18日に指名競争入札を開札して委託する。16社を指名している。2021年度予算では同業務の委託費に790万円を計上した。業務の履行期間は9月半ばまで。これまでに修繕しても雨漏りが収まらないため、業務成果を踏まえて原因を突き止め、抜本的な対策工法を決める。

 市総合体育館は、所在地が泉町3丁目1-63。敷地面積は1万0160平方m。建物はRC造2階建て延べ5883平方mの規模。収容人数は3000人。1980年に開設されてから40年以上が経ち、建物が老朽化している。

 主な諸室は、1512平方mの主競技場(アリーナ)、第一部道場、第二部道場、弓道場、会議室・ミーティングルーム、トレーニング室、幼児体育室、医務室、更衣室、事務室などが設けられている。指定管理者は石巻市スポーツ協会。

 雨漏りは以前から問題となっており、2015年2月に防水シートの張り替えや竪樋の交換、シーリングの挿入などといった修繕を行ったものの、依然として複数箇所で雨漏りが発生している。

 特にアリーナとその観客席、板張りの第2部道場で雨漏りの頻度が高く、正面玄関脇の事務室前やエントランスホール、談話コーナーでも発生している。

 なお、市は総合体育館を含めた社会体育施設の長寿命化計画を9月までに策定することにしており、その中で総合体育館の今後のあり方を方向付ける。場合によっては他施設の機能を総合体育館に統合することや、総合体育館の長寿命化改修工事を行うことなども考えられる。

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