荷さばき所を建替 船形漁港 事業費5.5億円概算(館山漁協)

[2021/6/8 千葉版]

荷捌き施設の完成イメージ

荷捌き施設の完成イメージ

 県は、6月補正予算案の新規事業として、生産拠点漁港市場機能強化事業に2311万円を計上する。館山市の船形漁港で、館山漁業協同組合が計画している荷さばき施設の建て替えに向けた実施設計費を助成する方針だ。施設は延べ1600平方m規模を想定。実施設計と本体工事の事業費は5億5409万円を概算しており、2022年度の着工を目指す。

 館山漁業協同組合の荷さばき施設は、整備後52年が経過し、老朽化が著しく、作業効率の低下や、消費者の求める高鮮度の水揚げ物の提供に支障が出ている。そこで、漁業者の収益向上を図るため、消費者ニーズに対応可能な鮮度管理やHACCPの考え方を取り入れた衛生管理機能をもつ荷さばき所を整備する計画だ。

 事業主体は館山漁業協同組合。仮設の荷さばき所を整備し、既存施設を解体した跡地に新築する計画で、建築面積は1107平方m。施設の構造・規模はRC造2階建て延べ1600平方m。事業費は実施設計3015万円、本体工事5億2394万円を概算している。

 年度内に実施設計をとりまとめ、22年度から本体工事に着手し、24年度の供用開始を目指している。

 生産拠点漁港市場機能強化事業では、漁業者の収益向上を図るため、鮮度管理・衛生管理機能があり、高品質で安全な水産物が供給可能な荷さばき所の整備費を助成する。補助率の上限は県が10分の1、国が3分の2となっている。

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