県営40地区に34億円 農業農村整備 新規の赤川ダムは設計 県農地整備課

[2021/06/30 栃木版]
 県農地整備課は、2021年度予算における農業農村整備事業の実施地区と配分額をまとめた。それによると、県営は10事業40地区に事業費34億8928万円を見込む。新規は農村地域防災減災ため池等整備事業1地区で、赤川ダム(宇都宮市)の実施設計費を配分した。農地整備事業のうち本年度から面工事に着手するのは、芳賀町北部第2(芳賀町)、海道(宇都宮市)、赤城(佐野市)の3地区となっている。=4面に県営と団体営事業の実施地区及び配分額

 事業別内訳は、農地整備事業経営体育成型が22地区で28億2700万円、水利施設整備事業基幹水利施設ストックマネジメントが2地区で7600万円、同農地集積促進型水利施設整備も2地区に1億1800万円、同農業水利施設保全合理化も2地区を対象に1億3387万円、農村地域防災減災事業農業用河川工作物応急対策が4地区で9990万円、同ため池等整備が新規の赤川ダムに2000万円、同用排水施設整備が古用水3(宇都宮市)の用水路工事として3000万円、農地耕作条件改善が古用水2(同)の付帯工事費に490万円、国営造成施設管理事業の深山・板室ダムが那須野原(大田原市、那須塩原市)に5190万円、同基幹水利施設管理が4地区で1億2771万円となった。

 農地整備は継続22地区が対象で、このうち重点配分したのは、24haの面整備を行う芳賀町北部第2に5億円、大区画で整備を進めている下稲葉(壬生町)に2億5000万円。また、薬師寺・柴(下野市)には2億3800万円、椎谷(市貝町)と荒井町島(大田原市)には各2億円を配分している。

 水利施設整備のうち、部屋南部(栃木市)は石川排水機場の実施設計費に4800万円を配分する。保全合理化の芳賀台地2(那須烏山市ほか4町)は、菅又排水機場の電送設備と制御システムを更新するほか、西の原頭首工は水管理システムの更新を含めて建屋を新設する。

 河川工作物は、改善命令を受けている蟹川堰(下野市、小山市)、押切用水堰(小山市)、境堰(那須烏山市)で堰本体工事を、また穴川用水大前堰(真岡市ほか1市)は護床工を実施する。

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