120カ所に60億円投入 家富町堀込線 中橋架替えで詳細設計 安足土木

[2021/08/21 栃木版]
 県安足土木事務所は、120カ所に60億1000万円を投入する2021年度の事業概要をまとめた。内訳は、道路・街路事業が75カ所で41億4200万円、河川・砂防事業は45カ所で18億6800万円となった。新規事業は、東日本台風で氾濫被害を出した佐野市と足利市にまたがる旗川2.2kmの河道掘削に着手。堰堤工の通常砂防は足利市の五十部四号沢、急傾斜地は足利工高西と佐野市の鷺ノ宮Aで測量調査や詳細設計を進める。街路事業は、足利市の3・5・102号家富町堀込線640mの事業認可を視野に、渡良瀬川を渡河する中橋の詳細設計を進める。
=2面に事業箇所

 家富町堀込線中橋工区は、渡良瀬川とJR両毛線を連続して一体的にオーバーパスする。予備設計では、渡良瀬川渡河部を鋼5径間連続細幅箱桁、北側のJR両毛線跨線橋部を鋼4径間連続鋼床版鈑桁とPC単純中空床版桁で諸元をまとめた。年内にも都市計画変更が見込まれる。事業は、現在の中橋を歩行者・自転車専用橋とするため、下流にスライドさせながら架設。堤防高が不足する渡良瀬川の嵩上げ工事とともに、移設に先行して下部工事に着手していく。

 国庫交付金の道路事業のうち、佐野市閑馬町の桐生田沼線500mは線形を改良し、狭あい区間となっている閑馬川の春高橋を架け替える。片側歩道2.5mを確保した幅員10.5mに拡幅改良するもので、新橋は26.2mのポストテンション方式単純PC中空床版桁。本年度は下流側の仮設橋と、杭基礎逆T式橋台2基で構成する下部工の発注を目指す。

 3・4・3赤見馬門線1410mは、3車線に再編整備する街路事業に加え、冠水被害を防止する調整池整備に道路事業を充当する。事業区間南端の国道50号交差点を越えた南側に1万3000立方mの調整池を計画し、50号下72mは雨水函渠(1400×1400ミリ)を築造するため、オープンシールド工法を軸に詳細設計を進めて施工計画を固める。

 足利市福居町の佐野太田線は、293号堀込町交差点から東武鉄道福居駅前の市道交差点まで1550mを事業区間とし、物件調査や用地補償に着手する。東西の交差点に右折レーンを設置し渋滞を緩和するほか、両側に歩道3mを確保し、路肩の1mと合わせ通学児童など歩行者・自転車の安全を確保する。

 293号堀込町920mの電線類地中化は、現況の道路幅員を活用し、車道と歩道の割合を再検討する。車道と歩道境はセミフラット仕様とし、本年度から地中化工事に着手する予定だ。

 旗川は、氾濫被害が深刻だったJR両毛線から稲岡橋まで2.2kmを先行し、毎秒700立方mの計画流量に対応して整備するため用地取得に着手する。改修は河積を拡大する河道掘削や立竹木・堆積土除去に加え、巻堤や裏腹付けによる堤防強化を実施していく。

 直轄河川区間の旗川に合流する出流川と尾名川も、東日本台風で深刻な内水被害を発生させた。整備は東日本台風と同等の洪水を防除するため、合流部水門から上流側に当面、佐野太田線まで天端3mのセミバック堤を整備する。本年度は用地補償を進め、年度内の工事発注を目指す。

 足利市の砂防事業のうち和田耕地沢は、堤高3.5m、堤長41.4mの不透過型堰堤とし、用地補償を進め22年度以降の工事に備える。寺下沢は堰堤の詳細設計、西宮二号沢は地盤改良の必要性を検討する。新規では、急傾斜地崩壊対策で待受け式防護柵工を計画する足利工高西の詳細設計を進め、一部工事に着手していく予定だ。

 佐野市の奈良渕一号沢は堤高6m、堤長77mの不透過型堰堤1基、川東沢三号も堤高8.5m、堤長89.5mの不透過型堰堤1基で、両事業とも用地補償を継続する。曲屋沢は堤高11.3m、堤長40.8mの不透過型堰堤1基を整備するが、整備地に軟弱地盤が確認されたため、用地補償を進め地盤改良工事を行う。

 藤倉沢は堰堤2基を計画し、下流側の1号堰堤は堤高13m、堤長81m、2号堰堤は堤高9.5m、堤長90mを想定。本年度は用地補償を進め、工事用道路の整備に着手する。新規の急傾斜地崩壊対策となる鷺ノ宮Aは、待受け擁壁128mを計画。測量調査や詳細設計を行い、用地補償を進めて22年度以降の工事に備える。

 交通安全施設整備は、足利市が佐野太田線・福居町のほか、野田多々良停車場線・久野小前、名草小俣線・名草中町、中野福居線・御厨小前、佐野市が秋山葛生線・豊代、作原田沼線・堀口などで、用地補償や舗装、歩道工を進めていく。

 渡良瀬川の橋梁補修では、足利太田線渡良瀬橋側道橋で塗装や床版補修、佐野太田線川崎橋で塗装工事、足利館林線福猿橋で高欄やトラス部分の塗装工事を継続する。

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