4路線の事業化検討へ 概略設計7.9km 宮城県 松島町初原通る宮城県道など(宮城県土木部)

[2021/9/18 宮城版]
 宮城県土木部は新規に事業化を目指す路線の検討に向けて、「道路概略設計ほか業務委託」を発注する。4路線の延長7.9kmを対象に概略設計や交差点の概略検討を委託する。併せて、名取市内では県道仙台岩沼線の交通調査を行う。松島町初原などを通る県道仙台松島線では、円滑な走行に向けた1.3kmの概略設計を新規にまとめる。

 宮城県土木部は同業務の発注に関し、9月17日に一般競争入札を公告した。入札書を10月4日まで受け付け、7日に開札する。入札の参加対象は、「建設コンサルタント(道路)A等級」と「測量(公共測量)A等級」の両方に登録している事業者。県内に本社や営業所などを構えていなければならない。予定価格は1351万1000円。

 事業化を目指す路線のうち、松島町初原を通る県道8号仙台松島線は、延長1.3kmを対象にした道路概略設計を行うほか、交差点1カ所の概略検討を行う。

 仙台松島線は三陸自動車道に沿うように石巻方面に向かうと、松島中学校を過ぎた辺りで国道45号に丁字交差している。丁字交差点周辺は短い間隔で信号機が設置されているため、渋滞が起こりやすい。これまでも仙台松島線を付け替えるなどのルート変更を検討しているが、本業務で改めて1.3km区間の交通対策などを検討する。

 大和町落合を通る県道3号塩釜吉岡線は、延長2kmを対象にした概略設計を新規に行う。同線は落合地区を北進すると、吉田川沿いを東西に通っている県道9号大和松島線に丁字交差している。朝夕の通勤ラッシュ時は激しく渋滞するため、右左折レーンを増設するなどの渋滞対策を検討する。

 塩釜吉岡線はほかに、グランディ21や沢乙温泉方面に曲がる利府町沢乙の丁字交差点を対象に、安全対策を検討する。

 砂押川の支流・勿来川沿いを通る県道259号加瀬沼公園線では、多賀城市市川を通る700m区間を対象に、過年度にまとめた概略設計に修正を加える。同線は多賀城政庁方面に南進すると、信号機のない丁字交差点で市道に接続していることから、渋滞が発生しやすくなっている。

 また、国道4号を補完する県道264号大衡仙台線の利便性向上に関し、同業務では富谷インターチェンジの出口から大衡仙台線につながるアクセス道路の検討を行う。過年度にまとめた概略設計をもとに、大和町杜の丘地区を横断する延長3.9kmのルートを修正設計する。

 履行期間は2022年3月25日まで。

■県土木部が委託する道路概略設計ほか業務の概要
路線名 / 対象地 業 務 内 容
仙台松島線ほか 延長1.3kmの概略設計(新規)および交差点1カ所の概略検討
(松島町初原ほか)
塩釜吉岡線 延長2.0kmの概略設計(新規)
(大和町落合)
塩釜吉岡線 交差点1カ所の概略検討(修正)
(利府町沢乙)
加瀬沼公園線 延長0.7kmの概略設計(修正)
(多賀城市市川)
大衡仙台線 延長3.9kmの概略設計(修正)
(大和町杜の丘)
仙台岩沼線ほか 交差点4カ所の交通現況調査
(名取市高舘~熊野堂)

 

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