国道127号館富トンネル4車線化 詳細設計に着手(千葉国道)

[2021/10/19 千葉版]
 国土交通省千葉国道事務所は、国道127号防災事業のうち、館富トンネルを含む館山市川名・南房総市富浦地区について、4車線化に向けた詳細設計に着手する。19日に詳細設計業務の委託先を選定する簡易公募型競争入札を公告する。29日まで参加表明書を受け付ける。

 館富トンネルを含む川名・富浦地区については、安房地域への支援物資輸送、館山港と連携した緊急輸送ネットワークとして、地域防災力を強化するため、「別線計画」による4車線化を進めていく。

 総延長1・2kmのうち、トンネル部は約130m。新設する道路の幅員は12m(車道3.5m×2、路肩1.5m、歩道3mなど)。掘削工事ではNATM工法を採用する。トンネル部の工事に先行し、年度内にも切土工事を発注する予定だ。

 全体の事業費は30億円規模を想定している。道路修正設計はセントラルコンサルタント(東京都中央区)が担当。

 件名は「国道127号防災設計G12業務」。同業務では、道路(延長1040m)や平面交差点(2カ所)、山岳トンネルの詳細設計を担当する。履行期限は2022年7月29日まで。

 指名されるために必要な要件は、関東地方整備局(港湾空港関係を除く)で21・22年度「土木関係建設コンサルタント業務」に関する一般競争(指名競争)参加資格の認定を受けていることなどを求める。

 参加要件は、同種業務で道路トンネル(NATM)の実施(詳細)設計および道路の実施(詳細)設計を行った業務、類似業務で道路トンネル(NATM)の実施(詳細)設計を行った業務。11月22日まで技術提案書を受け付け、12月10日に開札する。

 内房地域は、海と山に挟まれた狭あいで厳しい地形となっており、土砂災害警戒区域や急傾斜地崩壊危険箇所が点在する。そのため、千葉国道事務所は内房地域を南北に通る国道127号で防災対策事業を進めている。

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