富津公園の再整備検討 バイパス整備に意欲(熊谷知事)

富津公園で髙橋市長から説明を受ける熊谷知事(左)

富津公園で髙橋市長から説明を受ける熊谷知事(左)

[2021/11/16 千葉版]
 熊谷俊人知事は14日、地域の課題解決に向けた取り組みの一環として富津市を訪れ、県立富津公園や国道465号千種新田バイパスを視察した。熊谷知事は、富津公園の活性化に向け、民間活力の導入なども視野に入れ、再整備を検討していく考えを示した。

 熊谷知事は知事就任に当たり、現場を積極的に訪問し、県民のために最前線で取り組んでいる現場の職員をはじめ、市町村・各種団体や専門家らとの対話を重ね、現場や当事者の実情を的確に捉えた施策を展開する考えを表明している。

 その一環として、県内で視察を実施している。富津市では、富津公園や千種新田バイパス、戦争遺構のほか、9日に突風が発生し、住宅の屋根などの被害があった地域の状況を確認し、富津市役所で高橋恭市市長と意見を交わした。

 視察後、熊谷知事は、富津公園について、「改めて可能性が高い公園だと認識した」と述べ、活性化に向けて、プールなども含めた県管理施設の設備などの改修を検討している状況を説明した。

 また、県だけでは、広大な公園を活性化することは難しいため、民間の活力をどのように活用していくかも重要と指摘し、「全体像をしっかり整理した上で、地域や関係者と連携しながら、多くの人が訪れたくなるような公園にしていきたい」と意気込みを語った。

 富津公園は、富津岬の先端に位置し、四季を通じて、県内外から多くの観光客が訪れるほか、ジョギングなどでも親しまれている。ジャンボプールや屋内温水プール、野外劇場、多目的運動場、キャンプ場、テニスコートなどの施設を備えている。

 千種新田バイパスについて熊谷知事は、周辺道路計画での位置付けや整備状況の詳細が把握できたと話し、着実に整備が進むよう取り組んでいく考えを示した。

 千種新田バイパスは屈曲狭隘となっている国道465号の千種新田・岩瀬地区のバイパスとして整備する計画。全長は950m、幅員は16~34mとなっている。

 このうち、西側290m区間については、富津市が整備済み。残るJR内房線との立体交差部を含む660m区間について、県が整備を推進している。用地取得は完了し、県は早期着工に向けて設計などを進めている。

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